トレードでうまくいかない人ほど分析しすぎている可能性とその罠

どんなに勝ち続けているFXトレーダーでもうまくいかない時というのは必ずある。

トレーダーであれば知らない人はいない、株トレーダーのB.N.F氏もうまくいかないときにモニターをぶっ叩いて壊してしまった経験が何度もあるそうな。

私も10年以上、年間収支をプラスで終えれているが、当然トレードしていてうまくいかない時というのはでてくる。

ただ、うまくいかないときがでてくるだけであって、うまくいかないことが続くことはない。

しかしトレードで勝てない人は、ずっとうまくいかないことが続くので何が正解かわからなくなり、何が原因でうまくいかなくなっているのかがわかっていないことが多い。

 

今回はトレードでうまくいかないと悩んでいる人の原因のひとつ

分析をしすぎていることにフォーカスして記事を書いてみようと思う。

 

分析しすぎるとトレードがうまくいかなくなる罠

トレードでの分析というと一般的には

  • ファンダメンタルズ分析
  • テクニカル分析

この2つが思い浮かぶと思う。

 

どちらの分析もいいところと悪いところがあるので一概にどちらがいいとは言えないが、トレードでうまくいかないと悩んでいる人は

分析をすればするほどトレードの精度がよくなると勘違いしている人が結構多い。

 

どういうことかというと、トレードで勝てない人や初心者の人はどうにかトレードの精度をあげようと様々な分析方法を試す。

それ自体は決して悪いことではないのだが、実は一番やってはいけない分析方法がある。

 

それは分析方法のロジックを増やすことだ。

 

トレードの最悪手、分析ロジックの過剰増加

分析ロジックの過剰増加とは、トレードの軸になる自分なりの分析方法をいっぱい増やし続けるということだ。

どういうことかというと、テクニカル分析のみで例えるならチャート上にボリンジャーバンドRSIライン(トレンド、レジスタンス、サポート)を引いてすべてのインジケーターを意識してトレードするということだ。

 

この分析方法ではダメだからと新たな分析方法をプラスしてトレードしたりして、しかもそれで負け続けたりすると更にもうひとつの分析方法をプラスしたりするパターンだ。

これがなぜ悪いのかというと、トレードに一貫性が無くなることが非常にマズイ。

 

また色々なテクニカルを駆使してバックテストを繰り返すと、どういう分析方法をしようがでてくるバックテストの結果は、ある一定の枠に収まり結果がほとんど変わらないことに気が付く。

バックテスト・過去検証のやり方とその意味

 

厳密には大きな違いがあるのだが、勝てない人が思うような聖杯手法の結果にはならないということだ。

 

トレードで負け続けたりしてトレードの精度を上げようと分析方法を増やすのは、はっきり言ってトレードの最悪手だと断言できる。

なぜかというと何が原因でトレードで負け続けているのかわからなくなるからだ。

 

いくつもの分析方法を使ってトレードをしていると、判断材料が多くなる。

一見すると判断材料が多くなり、トレードの精度が上がりそうな感じもするが実際は真逆の結果になることが多い。

判断材料が多すぎてエントリーするべきときにエントリーができなくなったり、損切しなければならないときに判断材料が多すぎるがゆえに、自分に都合のいい材料を見つけて損切しなかったりするのだ。

損切せずに助かった人もいると思うが、そういう人は遅かれ早かれいつか資金を吹き飛ばす。

 

結果的に判断材料が多すぎるがゆえに、何が原因でトレードのパフォーマンスが悪くなったのかなどがわからなくなってくるのだ。

 

原因がわからなければ改善しようがない。

改善しようがないから、また分析方法を増やして負のループにハマるのだ。

 

自分のルールが決められない人へ、手法の作り方とシンプルな考え方。

2018-04-05

 

ありふれた手法でも勝ち続けられるという現実

トレードでうまくいかないと悩み、その結果、分析方法を増やすということは、何か聖杯のような手法を探している人もいるのかもしれないが、現在世の中に出回っているありふれた手法

  • ブレイクアウト手法
  • トレンドフォロー手法
  • レンジ内逆張り手法

このような手法だけでも利益を上げ続けることは十分可能なのだ。

 

※チャート画像は全てクリックでアップになります。
ブレイクアウト手法:重要ライン突破後に順張りで入る手法


 

トレンドフォロー手法:トレンド発生前に仕込む、またはトレンド確認後に順張り


 

レンジ内逆張り手法:ライン際などレンジが発生しそうな所を想定しての逆張り手法


 

こういう手法は非常にありふれた手法であり、世の中に出回っている有料の情報商材の手法なども、このようなありふれた手法をベースにアレンジを加えているだけの手法も多い。

しかしこのようなありふれた手法を知っているはずなのにトレードでうまくいかないと悩んでいる人は多い。

 

その理由としては、みんなが知っているような手法では勝てないと思い込んでいるからだ。

だが世の中にいる多くの勝ち組トレーダーは、このようなありふれた手法を使っていることが結構多い。

 

しかし、トレードでうまくいかないと悩んでいる人と決定的に違うところは

ありふれた手法を徹底的に研究、検証をして自分のものにしているということだ。

 

大事なのはその手法をいつ使うのか?

 

それが一番大事なことであり、トレードでうまくいっている人は自分に合っている手法をいつ使うのか?
を熟知しているのだ。

 

バックテストの経験からその「いつ?」を導き出した人もいると思う。

長きにわたるトレードの経験からその「いつ?」を導き出した人もいると思う。

 

大事なのはトレード手法のロジックなどの表面的な部分ではなく、その手法のロジックをいつ使うのか?

そこにフォーカスすればトレードでうまくいかないと悩んでいる人も少しは改善してくると思います。

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