FXの成長過程を経過年数ごとに紹介『あなたは何年目?』

FXトレードを始めて日が浅い人って何から学んでいいか検討もつきませんよね。

金融業界にいた人とか
FXスクールとか
師匠がいる人とか

そういった人たちは自分を指導してくれる人がいるので、比較的順序よく相場を学べると思います。

しかし、1個人がネットの情報や書籍を読んで成長しようと勉強しても、一体なにから手をつけていいのかわからない人がほとんどだと思います。

私自身もFXを始めてから数年間は闇の中を彷徨い続けました。

そんな私の経験から、新参トレーダーの人達へ勉強の順序や方法、成長の過程などをお伝えしていこうと思います。

 

その前に、この記事は大前提としてトレードの技術や考え方を身に付けて長きに渡って相場から利益を上げ続けたい人に向けて書いています。

〇〇万円までいったらトレードをやめる!
何年間だけやる!

などの人たちはトレードの技術などを学ぶ時間がムダになりますので、流行りのリピート系のトレードとか自動売買とか海外FXのハイレバレッジなどで一気に資金を膨らませるやり方の方が効率がいいと思います。

なので、ここから先の記事内容は読むだけムダです。

リピート系のブログや自動売買のブログを書いている人の記事を参考にしたほうがいいと思います。

 

FX1年目:相場の値動きに目を慣らす

トレードに新たに参戦してくる人たちは、相場に夢と期待を乗せて入ってきます。

そして一気に資金を膨らませようとします。

その結果、いつか退場します。

まずは、はやる気持ちを抑えて落ち着いてください。

相場は逃げませんから、ゆっくりと成長~レベルアップしていくことを心がけることをオススメします。

 

1年目の人へのアドバイスとしては、とにかく相場の値動きに慣れることだけにフォーカスしたほうがいいです。

勝とうと思って必死にがんばってもムダです。

資金管理とかトレードルールとか、考えてもムダですし、そういう基礎的なことを学ぶ土台すらできあがっていません。

 

そういうのはまずは置いておいて、自分なりにトレードして相場の値動きに慣れてください。

とはいえいきなり本格資金でやるのは当然オススメしませんので、デモトレードから始めて1000通貨でトレードできる業者でやるのがいいでしょう。

また、デモトレード⇒本格資金投入でトレードはオススメしません。

デモトレード⇒1000通貨トレードをオススメします。

 

なぜかというと、デモトレードでトレードの仕組みなどがわかったとしても、実際の資金の増減の痛みなどはわからないからです。

しかしいきなり本格資金を投入しても、ほぼ資金を溶かします。

 

1000通貨トレードで、ほど良く資金が減る痛みを味わいつつ、相場の値動きに慣れてください。

本格的な資金管理を学ぶ過程はもう少し先で大丈夫です。

なぜかというと、本格的な資金管理の重要性がわかるのは相場の痛みを知る人だけだからです。

 

まずは自分なりに相場と向き合いトレードしてみてください。

資金管理が滅茶苦茶でもいい
損切を置く場所が適当でもいい
トレードルールなんてなくてもいい

場当たり的なトレードでいいんです。

色々な相場の値動きを経験してください。

その経験がトレーダーとして次の段階へ成長させてくれます。

 

またFXの勉強方法ですが、書籍を読みまくり、無料のWEBセミナーがあれば受講しまくる。
そして、勝っているであろう人のブログを読みまくる。

こういったことはFXの成長過程においてやって当たり前のことで、その上で1回1回の実践トレードの経験値が自分にとってのなによりの勉強になります。

補足

ブログランキングの上位にいるからといって勝ち組のブログとは限りません。

ランキング上位には集客目的で組織的に順位を押し上げているブログも多々見られますので、そういったブログを見極めていくのもFXの成長過程において勉強のひとつになります。

 

FX2年目:資金管理を学び実行に移す

相場の値動きにそこそこ目が慣れてきた頃だと思います。

そして、ほとんどの人が大幅な含み損を抱えて困った経験を持つと思います。

そうです。

この大幅な含み損を抱えたという経験を持たないとトレーダーとして成長できませんし、本格的な資金管理を学んでも実行に移せなくなります。

なぜかというと、相場はいつか戻ってくるもんだと勘違いするからです。

 

確かに損切をしなければ、ほとんどの相場は建値に戻ってきます。

しかし1年くらい相場を経験すると、中々建値まで戻ってこない相場に出会います。

その経験をしなければ資金管理の本当の重要性はわかりません。

その資金管理の重要性に気付き、本格的に学びだして身に付く可能性のある過程が2年目になります。

飲み込みが早い人やトレードのセンスがある人は、この頃からトレードルールの作成に取り掛かってもいいと思いますが、まぁほとんどの人はまだ早いですね。

もっと相場の荒波に揉まれてください。

 

資金管理の計算方法、目安となる損切幅や金額設定の決め方

2017-10-20

 

FX3年目:本格的なトレードルールの作成

各種インジケーターの特性や使い方、またレジスタンス、サポート、トレンドラインなど市場が意識しているラインの引き方などの見方がわかってくる頃だと思います。

この成長過程になると、誰からと言われることなく、なんとな~くの自分なりのトレードルールができてくる頃だと思います。

なんとな~くのトレードルールです。

そして3年目では、そのなんとな~くのトレードルールをバックテストして過去検証する過程に差し掛かります。

そうです。

なんとな~くのトレードルールではなく、ちゃんとしたトレードルールの作成に取り掛かるのです。

 

バックテストをして、自分のなんとなくのルールは過去の相場で通用していたのか?

また、こういうルールだと過去の相場で通用していたのか?

 

こういう本格的なルール作成に取り掛かってもいい時期です。

なぜ3年目が本格的なルール作成に適しているのかというと、そもそも1年目や2年目では相場の値動きに対して未熟すぎます。

3年目でも未熟なのですが、ある程度相場の値動きを経験してきたので、ある程度チャートの形などに目が慣れてきます。

そういったレベルの状態に自分がならないと、そもそもトレードルールを作る土台ができあがりません。

 

ブログ内でもお伝えしていますが、トレードルールのロジックは本当になんでもいいのです。

ただ、1年目とか2年目とかの相場の値動きに慣れていない人が作ったルールは本当になんでもいいルールになってしまいます。

言っていることが少し矛盾しているように聞こえてしまうかもしれません。

 

要は、相場の値動きの経験という土台が無い人はトレードルールを作れるレベルにいない、ということです。

それが早くて3年目くらいなので、それまでに使っていたなんとなくのルールは卒業し、バックテストをして本格的なルールを作成して身に付く過程が3年目くらいがちょうどいいのです。

 

バックテスト・過去検証のやり方とその意味

2020-03-24

 

FX4年目:トレーダーとしてのスタートライン

3年目までの工程が自分だけではどうしてもできない、という人は4年目あたりからFXスクールなどに通い始めてもいいと思います。

もっと早くに始めてもいいだろう、と思う人もいるとは思います。

ごもっともです。

もう少し早くてもいいと思います。

 

ただ、私がなぜ4年目あたりを推奨するのかというと、相場に対してわからないことが多くなってくるからです。

わからないことが多くなればなるほど、スクールなどに通ったときにそのわからないことがわかるようになり、自身の成長~レベルアップを体感できます。

しかし、あまりに早い頃からスクールなどに通うと、何がわからないのかわからない状態であることがほとんどで、講師の人が重要なことを言っていたとしても、その重要性に気づけない恐れがあります。

 

4年目あたりになると、自分で悩み、葛藤しても、答えが出せないわからないことが多く出てきます。
※この頃の代表的な悩みのひとつに利食いの場所で悩む人が本当に多いです。

そのときにスクールなどに通っていると、講師の人の何気ない一言が自分にとってはレベルアップの超重要な一言だったりするのです。

また、スクールとはいっても最近はWEBで完結できるのもありますので、通いが面倒くさいという人はWEBスクールでもいいと思います。

 

そして3年目までの過程が自分なりにできたという人は、バックテストをして優位性のある自分だけのトレードルールをひとつ手に入れているはずです。

おめでとうございます。

そしてようやくトレーダーとしてスタートラインに立てました。

 

そうです。

資金管理をした優位性のある自分だけのトレードルールを手に入れる。

これができて初めてトレーダーとしてスタートラインに立てるのです。

 

しかし勘違いしてはいけません。

勝ち組になったわけではありません。

ここからが本当の勝負です。

これでようやく本格資金を投入してトレードで利益をあげられる可能性のあるレベルになったのです。

 

ここまで成長してこれたなら、世間で言われるような負け組のレベルではありません。

恐らく世の中の個人トレーダーのほとんどの人が、このレベルに到達していないと思います。

故に相場では9割が負け組とか言われるのです。

 

ただ、トレーダーとしてスタートラインに立てるまでに3年かかりました。

遅いと思いますか?
早いと思いますか?

会社の給料に頼らず、国の補償に頼らず、自分だけの能力で相場から利益をあげられる可能性のあるレベルになった。

私的には3年でも早いと思いますけどね。

 

FX5年目:トレードのポートフォリオを意識してみる

5年目あたりになると、ひとつのトレードルールではなく、複数のルールを構築していける段階です。

3年目で作ったルールを4年目で実践しその有効性を確認、5年目でそのルールで利益を上げながら更に優位性のあるルールを複数作っていく。

 

正直5年目以降はやることはそんなに変わりません。

自分の能力で管理できるトレードルールの数を把握し、優位性のあるトレードルールで利益を上げながら、別の相場環境で優位性を発揮するトレードルールをさらに構築していき、トレードのポートフォリオをトレード手法で作成します。

そうすることにより、相場がどんな環境でも優位性を発揮するトレードルールが利益を上げてくれるので、結果的にトレード収支がかなり安定します。

そうなってくると、自分のトレードルールをEAに落とし込み自動売買するのも良し、ある程度利益を上げたら長期足でまったりトレードしてセミリタイアするのも良し。

自分のやりたいようにすればいいと思います。

 

為替トレードのポートフォリオの作り方と勘違いしやすい点

2017-11-28

 

FX10年目:修羅場を超えた本物のトレーダー

10年もトレードを続けて生き残っていられるのは本物のトレーダー気質の人だと思います。

そして10年も相場と対峙し続けると、一通りの相場環境を経験することができます。

  • 長期間まったく動かない相場環境
  • ボラティリティが極端に高い相場環境
  • フラッシュクラッシュと言われるような急暴騰、急暴落。
  • じわじわゆったりなトレンド相場
  • 押し目が形成されない急激なトレンド相場
  • ボラティリティが高いレンジ相場
  • オーバーシュートが頻発する相場
  • まったく動かないレンジ相場
  • 金融危機相場

相場環境なんて言い出したらキリがありませんが、ほとんどの相場環境を経験しているので、リアルタイムでトレードしていると「あ、今のこの相場環境はあの時に似ているな」と思えるときが頻発してきます。

ほとんどの相場環境が、いつか見た相場の値動きなので、色々なチャートの少し先の未来の形を想定できるようになります。

想定ができるだけで、当たるかどうかは別問題です。

要は、上方向だろうが下方向だろうが、ある程度想定できるようになるので、どちらに動いても冷静に対応できるようになります。

 

もし、あなたが10年生き残り続けれたら、あなたのその経験と培ったトレード技術はかけがえのないものです。

そして世の中の勝てないトレーダーにとっては、あなたのその経験とトレード技術を求めている人が大勢います。

ぜひ世間に向けて情報発信してもらえたらと思います。

ブログでも、SNSでも、あなたの情報発信で勝てるようになるトレーダーがでてくるかもしれません。

金融後進国と言われる日本。

その中の一人でも救うことができたら、本当にすごいことだと思います。

相場と対峙して10年生き残り続けれたとき、ふと私のこの記事を思い出してもらえたら幸いです。

 

最後に

この成長までの流れは私の経験からくるものと、私の周りの人達が勝てるようになるまでの成長過程を見ていて思ったことです。

人それぞれ能力も個性も価値観も違うので、2年目くらいから劇的に勝てるようになる人もいるとは思いますが、そんな人はごく少数です。

自分は凡人だと思う人は、焦らずにゆっくりと相場への経験値を貯めていき、順序良くトレードスキルを高めていくことをオススメします。

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