7月の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数のみ予想を下回り相場は素直に下落で反応。
そのまま緩やかな下落でクローズして週を終えました。
ここからの8月は例年通り、徐々に取引量が減ってきて夏枯れ相場に入ってきます。
セオリー通りの値動きになる可能性が少なくなってきますので、あまり無理にトレードしなくてもいい環境になると思います。
8月の薄商いのフラッシュクラッシュに注意
夏枯れ相場に限らず、相場の取引量が減っている環境というのはリスクオン方向よりもリスクオフ方向への急変動が度々起きます。
現在の市場には、相場に大きな影響を与えるリスク要因がゴロゴロしているにも関わらず、それがクローズアップされたとしても相場は一時だけ反応して、後はどこ吹く風で直前までのトレンドの流れに戻っていっています。
相場全体がリスクオン方向で市場のコンセンサスもリスクオンになっていると、多少のリスク回避要因が出たとしても相場は一時だけしか反応せず、大衆には嬉しい相場環境ですが色々な相場を見てきた人たちからすると、なんとも恐ろしい相場環境になってきています。
中国のシャドーバンキング問題、米国ロシアゲート問題、直近では米中貿易戦争と様々なリスク要因がゴロゴロしています。
また、日本人に人気のトルコリラもジワジワ下げて最後にセリングクライマックスが出そうな危険なチャートパターンになってきており、もしトルコリラでフラッシュクラッシュが起きた場合、ドル円にも影響は少なからずでてくると思います。
そのタイミングは誰にもわかりませんが、夏枯れ相場ど真ん中に起きた場合はかなり恐ろしいチャートを形成していると思います。
個人的にはスワップ狙いのトルコリラ保有はオススメしておりません。
なにはともあれ、薄商いの時には不要なトレードは極力避けたほうが無難ですね。
一定数の退場者はでるであろう、秋の相場大変動
ドル円は近年の相場環境を見ると、およそ2年に1回相場の水準を大きく変える強烈なトレンド相場がでています。
2015年に1回下落トレンドを挟んでいるが、波を打ちながら落ちている普通のトレンド相場なので、それを除外するとほぼ一本調子で上昇している強烈なトレンド相場が見て取れます。
仮に2015年の下落トレンドを含めたとしても、近年の大幅なトレンド相場の開始時期が8~11月と夏から秋にかけて発生している点はトレーダーとしては無視できません。
この全てのトレンド相場を経験しましたが、ここ1~2年の低ボラティリティの値動きに慣れている人たちにとっては別次元の相場環境です。
そして今年の秋には、この別次元の相場環境が起きる可能性が非常に高いです。
- 9月:自民党総裁選⇒円相場に影響
- 11月:米国中間選挙⇒ドル相場に影響
どちらのイベントもドル円相場へのインパクトは必至で、場合によっては市場の想定外のことが起きる可能性も十分に考えられます。
相場の値動きは市場のビックリ度合いに比例します。
イギリスEU離脱国民投票や2016年アメリカトランプ大統領誕生のときのようなサプライズが起きた場合、どのような値動きになるのかなど誰にも想像できません。
だからこそ、トレーダーとして資金管理が必須になってくるのですが、近年の低ボラティリティのいつか戻ってくる相場に慣れてしまっている人は今年の秋相場では退場、もしくは大損失を食らう可能性が高いと思います。
そうならないように、本当に本当に資金管理だけは徹底して、決して相場を舐めるようなトレードだけは絶対にしないことをオススメします。
最近のトレード状況
実は最近、FX市場ではほとんどまともにトレードしていません。
それゆえにチャート分析などのブログ更新が減ってきているのですが・・・
まぁ私のチャート分析などを楽しみにしている人はいないと思うので、気が向いたときに書こうと思いますが、なぜFX市場であまりトレードしなくなったのかというと
この低ボラティリティはなんなんだ!!
という状況だからです。
値幅が利益の源泉のトレーダーにとっては、昨今のFX市場ははっきりいって魅力がないです。
かといって仮想通貨市場には絶対に参戦しません。
5月くらいから徐々に低ボラのFX市場を見限って、現在はXMのCFDでNYダウやナスダックなどの高ボラの米国株インデックスをメインにトレードしております。
年明けの大暴落から米国株相場は高ボラの状態が続いており、トレーダーにとってはなんとも美味しい相場環境です。
FXをテーマに書いている当ブログでは、あまり米国株トレードを記事にするものなぁ、という思いなので少し記事の更新を控えています。
秋には相場が大きく動いてきて、チャートの形も面白くなってくると思うので、その時がきたらまた頻繁に更新する・・・かも・・・?
結局私が伝えたいことは、取りにくい市場でムリに利益を狙うよりかは取りやすい市場を選んでラクに利益を上げるのもトレーダーとしてひとつのスキルだと思いますよ、ということです。
制約が多い機関投資家やファンド勢などとは違い、個人トレーダーは自由なんですから。
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