仮想通貨の今後はどうなる!?私が仮想通貨市場に参加しない理由

2018年1月
仮想通貨市場では、コインチェックの問題が市場を賑わせました。

ハッキングにより仮想通貨NEM(ネム)が奪われたとかなんとか。

そのせいで自分の大切な資産がなくなったと嘆いている人もいるようです。

日本円で全額返金するとコインチェックは発表しましたが
今回の件も含めて、私の仮想通貨市場への見解を述べていこうと思います。

私が仮想通貨市場に参加しない理由

私は仮想通貨市場には参加していません。

現段階で参加しようとは思っておらず
最低でも、あと5年は仮想通貨市場には参加しないと思います。

その理由ですが

  • セキュリティが甘い
  • 完全信託保全されていない
  • 流動性が低い
  • 税金が高い
  • 手数料が高い
  • ゼロカットシステムがない

 

仮想通貨のセキュリティの甘さ

今から3年前の2014年。

仮想通貨取引業者マウントゴックス社から
110億円相当のビットコインがハッキングにより盗まれました。

盗まれたのか、計画的犯行なのか

真実は定かではありませんが
ひとまずブロックチェーン技術は安全だ!
とみんなが思っていた中この事件は起きました。

当時、自民党の麻生副総理がこの事件に対して
「ほれみろ、いわんこっちゃない」的なことを言っていたのが記憶にあります。

この事件をキッカケに
大衆には仮想通貨は危ないとの認識が刷り込まれたはずですが
あれから3年。

人は置いて行かれることが怖いのでしょう。

上がり続ける仮想通貨市場に取り残されまいと
大した下調べもせずにバブル相場に参戦し
今回もコインチェックのNEM(ネム)にて同じような事件が起きました。

ブロックチェーン技術というのは
未来において革新的な技術になるのは間違いないと思います。

しかし今はまだ、管理体制が整っていない状態です。

しっかり管理体制が整ってから参加するのでもおそくはありません。

損失を出すのなら自己責任ですが
焦って参加した挙句、仮想通貨盗まれたとか
笑えないですよね。

 

完全信託保全がされていない

今回のコインチェックの事件が起きる前に仮想通貨市場を色々調べていました。

ビックリしたのが私が調べた限り
完全信託保全されている業者はひとつもありませんでした。

唯一どこかの業者が分別管理をしていた程度です。

信託保全とは

顧客から預かった保証金(資金)を、業者の財産とは区別した上で第三者(信託銀行等)に管理を委託して資金を保全する方法です。

簡単にいうと、今回みたいな事件や業者が倒産などしても
顧客の資産は守られる制度になります。

分別管理とは

顧客の資産と自己の資産を分けて管理する方法になります。
信託保全との違いは、第三者に委託せず自分達で分けて管理するため
信託保全よりは安心度が低いです。

前回のマウントゴックスのときに信託保全されていないのが
話題になった記憶がありますが
今回のコインチェック事件が起きたときも同様に話題になりました。

コインチェックは日本円で全額保証すると言っていますが
時期は不明です。

仮想通貨市場に参加する前に、過去のことを少し調べれば
信託保全されていないリスクなどを回避することは簡単です。

仮想通貨市場が完全信託保全されてきたときに
私は参加を検討すると思います。

 

流動性が低い

流動性とはどういう事かというと

簡単にいうと
換金のしやすさ = 取引高
です。

不動産などは売りにだしてから1年売れないなんて普通です。
株などの証券は比較的すぐに現金化できます。

ですので不動産などは流動性が低い金融商品で
株などの証券は比較的流動性が高い金融商品と言われます。

さて、では仮想通貨市場はどうでしょうか。

換金のしやすさで言えば、流動性が高い部類に入ると思います。

しかし仮想通貨市場は現在、投機色が非常に強い市場です。

そんな投機色の強い市場の中では
仮想通貨はどれくらいの取引高があるのでしょうか。

仮想通貨市場、最大の通貨
ビットコインの一日の取引高:約7000億円

為替市場取引高、第2位の通貨
ドル円の一日の取引高;約90兆円

差は歴然です。

では実際に取引高が低く
流動性も低い商品を売買しているとどうなるのでしょうか。

ビッグプレイヤーによる相場操縦

流動性が低い市場は少しの大口の買いなどが入ると
値が比較的簡単に動きます。

たまにニュースで小型株の価格操縦で逮捕されるのを見かけます。
※金融商品取引法違反

要はあれが仮想通貨市場でも起きます。

実際に逮捕されるかどうかは置いておいて
流動性が低い市場というのは
かなりの確率でビッグプレイヤーによる相場操縦が起きています。

今の仮想通貨バブルは果たして実際に需要が伴った上昇なのでしょうか?

それとも・・・?

私に確かめる術はありませんが
そんな弄ばれている可能性の高い市場に参加したくない
というのが私の見解です。

 

売りたいときに売れない

FXだけしかやったことのない人にはわからないと思いますが

流動性が低い株を売買していると
売りたいときに売れない、ということが起こります。

成り行き注文をしたら、とんでもない価格で執行された。
逆指値を入れておいたのに執行されなかった。

などですね。

いずれも流動性が低いために起こりえる現象です。

FXによる為替の流動性は世界トップクラスなので
よほど世界的に非常事態に陥っていない限りは
このようなことはおきません。

売りたいときに売れない

ましてや売れても全然違った価格だった!

というのが私はイヤなので
流動性が低い市場には参加しないのです。

 

仮想通貨の税金

仮想通貨の税金は累進課税という税法が適用されます。

※累進課税の税率

この表はすべての所得の合算の数字なので
給与所得などがある人は
給与所得 + 他の収入 + 仮想通貨の利益 = 税率

ということになります。

海外FXも上記の累進課税の適用ですが
海外FXは信託保全されている業者も多数あり
また流動性の面においても為替ですので文句ありません。

海外FXはハイレバレッジもできるので
だったら海外FXでいいかなぁという感じです。
※実際海外FXでもトレードしています。

変わって国内FXの税率はというと

一律約20%になります。

国内FX:損失繰り越しができる、税率約20%

仮想通貨:損失繰り越しできない、税率は累進課税

FXのほうがよくない・・・?

というのが私の結論です。

仮想通貨の手数料

FXの手数料といえばスプレッドのみです。

以前はスプレッドの他に手数料をとっている業者もいましたが
今やそんな業者は淘汰されましたね。

仮想通貨にも色々手数料はありますが、最近は徐々に無料化されてきています。

仮想通貨FXもスプレッドがあるので
為替FXをやっている人には馴染みがあってトレードしやすいですね。

しかし私が一番問題視している手数料は

仮想通貨FXのスワップポイントなのです。

為替FXのスワップといえば、各国の金利差に基づき決められ
通貨ペアによっては
買いではプラススワップ
売りではマイナススワップ

という状態になります。

しかし、仮想通貨では
買いでも売りでも
マイナススワップなのです。

しかもそのスワップポイントの金額が異常で

取引量 × 一日約0.05%(業者により前後) 

詳しい数字を出すと
例えばビットコイン100万をレバレッジ5倍でトレードしたとすると

100万 × レバ5倍 = 500万

500万の0.05%は2500円

一日あたり2500円のマイナススワップを買いでも売りでも取られることになります。

365日保有した場合の金利計算は約18%になります。

そんなスワップ取られるのって為替FXであったっけ・・・?

デイトレードをやる人にとっては関係ないと思いますが
前述したように、流動性が低い市場はビッグプレイヤーに弄ばれるのがオチなので
デイトレードでまともに勝てる人は少ないのでは・・・?
と思います。

この仮想通貨マイナススワップが改善されない限り
私は仮想通貨市場に参加するつもりはないですね。

 

ゼロカットシステムがない

海外FXではお馴染みのゼロカットシステム

簡単にいうと追証が発生しないシステムになります。

国内FXでは強制ロスカットシステムを採用しており
一定の金額になったら強制的に建玉を決済するシステムです。

しかし相場の急変動や週明けの窓開けなどがあると
追証が発生する場合があります。

為替自体はボラティリティが低い市場なので
レバレッジを低くすれば基本は問題ないのですが
仮想通貨市場はボラティリティがかなり高いです。

そのような市場では強制ロスカットシステムなどでは恐ろしいです。

急変動が当たり前の市場で果たして強制ロスカットというものが
正常に機能するのか、疑わしいところです。

変わって海外FXのゼロカットというシステム

ハイレバレッジでポジション保有していて週明けに窓開けが起きて
口座残高がマイナスになっても、リセットさせてゼロになります。

要は無用な借金を負う可能性がなくなります。

仮想通貨市場に参戦するのなら
海外FXに参戦するほうがよっぽど安全だと思います。

 

最後に

記事内でも話しましたが
仮想通貨のブロックチェーン技術というのは
未来において革新的な技術になることは間違いありません。

しかし認知され始めた新しい技術なので、管理体制が整っていない状態です。

自分の大切な資産をそんな市場に預けるのは私は怖いです。

暴騰しているニュースなどを見ると
参加しないと置いて行かれてしまうと焦りたくなる気持ちも
わからないでもないですが
しっかりと金融の知識をつけていけば
この仮想通貨の流れに焦って乗る必要もないことがわかってきます。

また、今の仮想通貨の盛り上がりは2000年に起きたITバブルに似ていると思います。

あの頃もITという新しい技術に人々が群がり
やがて不完全な技術に気付き、株価が暴落しました。

今はじりじりと値を戻し、AIという新しい産業まで生まれ
IT産業は非常に魅力的な市場になりました。

仮想通貨市場も今はまだ不完全で
5年~10年後くらいに市場は成熟していくのだろうと思っています。

その時期がきたら
私は参加しようかな・・・?笑

 

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