ドル円はついに2015年の高値からの長期ダウントレンドラインを上方へブレイク突破してしまいました。
ファンダメンタルな要素でドル安の向きを見ている人もまだまだいますが、長期のライン突破、各種インジケーターも上方向、テクニカル的にみればとても売りを入れられる環境ではないので、今後のドル円は買い目線でのポイントを相場の値動きを見ながら探っていきたいと思います。
ドル円の今後の想定
典型的なパターンでの想定をいくつか紹介していきたいと思います。
ブレイクしたのに、2017年に形成されたレンジ上限のレジスタンスに跳ね返され、いってこいになるパターンです。
通常、時間足が長くなればなるほどダマシというのが発生しづらくなるのですが、近年のドル円相場を見ていると長期のラインを割ってもダマシになるケースが多く見受けられます。
直近でいえば、2018年初めに2017年に形成された107円付近のレンジ下限をブレイクしたのに、それがダマシとなり現在に至ります。
今回の長期ダウントレンドラインも突破したからといって、ここから買いでガンガン買いあがるのはリスクが高いと思います。
もし買うのであれば、しっかりと押しを作ったポイントが発生するまで待った方がリスクは低いと思います。
こちらのパターンは、このままの勢いで押し目らしい押し目を作らず上昇、グレーのレジスタンスラインを突破のパターンです。
相場は何が起こるかわかりませんが、こちらのパターンは個人的には可能性は低いかな、と思っております。
来月から8月に入り、夏枯れ相場となってきます。
基本的に相場参加者が少なくなる時はリスクオン方向より、突発的なニュースなどでリスクオフ方向への急激な動きが発生しやすいです。
このまま強い上昇が発生したとしても、その相場環境を利益に変えられるルールを持っている人以外はトレードしないほうが無難でしょう。
個人的にはこのパターンが一番可能性が高いかな?
と思っております。
一旦グレーのレジスタンス付近で跳ね返され、抜けたブルーの長期ダウントレンドラインが今度は抵抗ラインとして機能して反発上昇。
抜けたラインが今度は反対方向への抵抗となる典型的なパターンですね。
仮にこのようなチャートになる場合、反発上昇する時期が自民党総裁選の時期になります。
安倍総理3選となった場合はこのようなチャートになる可能性はあると思いますが、安倍総理退陣となった場合、日銀が手のひら返しで金融緩和をやめてくる可能性もあります。
秋にはアメリカの中間選挙もありますので、どちらにせよ相場は秋に大きく動いてくると思います。
近年のドル円相場は2年に1回、相場の水準を変える大きなトレンドがでています。
前回は2016年11月のアメリカ大統領選のときでした。
2年が経とうとしている現在、上か下かはわかりませんが強烈なトレンド相場を警戒してもいい時期に差し掛かっています。
ここ1~2年の間にFXを始めた人は、ボラティリティの低い相場環境に慣れていて、レートはいつか戻ってくるものだ、と思っている人も多いと思います。
しかしそれは、たまたまそういう相場環境だっただけであって、過去のチャートを振り返るとドル円は1日で1~2円動くときが普通のときもありましたし、レートがいつまでたっても戻らないチャートも見られます。
FXは8~9割の人が負けている
この言葉の理由のひとつには
多くの人は、いずれくる相場環境の変化についていけずに資金を溶かす
対応策は、常日頃から資金管理を徹底し、想定外を想定内にして何がおきても大丈夫なようにしておくしかないのです。
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