ドル円相場は年明けのフラッシュクラッシュから全戻しに近いほどのV字回復を見せております。
フラッシュクラッシュの被害に遭って、何もできずに今のV字回復を見ている人は本当に悔しいと思います。
逆にリピート系などで低レバで買いリピートを仕掛けていた人は、かなりおいしい相場をとれたことでしょう。
安値で買って、高値で売る
高値で売って、安値で買う
ただこれだけのことなのですが、今のドル円は簡単そうで非常に難しい相場展開です。
今のドル円はチャート的にどういう状況にいるのか。
解説していきたいと思います。
多くの人が戻り売りをいれたであろうポイント
ドル円は相変わらずボラティリティこそ低いものの、4時間足ベースでキレイに上昇トレンドを描いております。
ドル円 4時間足 ※チャート画像はすべてクリックでアップになります。
フラッシュクラッシュ後の単純に上がっているチャートだけみれば、すごく簡単に買いでとれるチャートに見えますが人は必ず戻りを期待してどこかで売りを仕掛けます。
売りを仕掛けること自体は何ら悪いことではなく戦略のひとつとして普通に有効なのですが、今回のような急落の後の戻りを狙う戦略はひとつのトレードのセオリーでもあり教科書的なトレードになってきます。
多くのチャートは急騰、急落した後はそのままV字回復することは少なく、一旦戻しを付けた後はレートは再度2番目の節目を狙いにいくケースが多いです。
上記のチャート画像のAのポイントでは2番底を試しに一旦108.40付近まで落ちているのが分かると思います。
その後は急反発して上昇してしまっていますが、セオリーであればこの下落で106~107円までは狙えるポイントです。
またその上のBのポイント、ここは恐らくAのポイントより売り仕掛けをした人が多かったと思います。
結果は損切になってしまっていると思いますが、Aのポイントを見送った人とAのポイントで損切をした人が再度売りを入れるポイントでもあるからです。
ちなみに私はフラッシュクラッシュ後の108円付近で買いのデイトレードをしたくらいで、この戻しの中では一切ドル円ではトレードしていません。
理由は何度かブログに書いてはいるのですが、節目となるような価格が乱立しているところは抵抗帯が多くなり、抵抗帯の中ではチャートが非常に不安定な形を形成する可能性が高くトレードの難易度が高くなるからです。
個人トレーダーは簡単な相場を簡単にトレードするほうが収支は安定すると思いますよ。
ポジションを持たなければいけないプロのトレーダーではないのですから。
日足のチャートも汚いドル円
上記のドル円をトレードしなかった理由は抵抗帯もそうなのですが、そもそも日足のチャートが汚く方向感がないため最近のドル円はトレード対象外になっています。
近年のドル円相場を振り返ってみましょう。
2016年のトランプ大統領誕生からの強烈な上げ相場以降、ドル円はなんともつまらない展開が続いています。
トランプが大統領になって上へブレイクしたと思っている人も多いと思いますが、実は大統領選の前にはもう期待上げでダウントレンドラインは上へブレイクしています。
テクニカルのみでトレードしている人は大統領選当日の一時的な大きな下げの局面では買い仕込みを入れた人も結構いると思います。
日足レベルの節目というのは皆が注目しているポイントであり、相場環境が通常であればその日足の節目を突破すると、かなりの確率でトレンドが現れます。
現に2016年までの日足レベルの節目の突破ではすべてにトレンドが現れています。
しかし2016年のダウントレンドラインを上へブレイクして以降、日足の節目ブレイクはほぼダマシに終わってしまっています。
2019年始めのフラッシュクラッシュも現状V字回復してきてしまっているのでトレンド発生とは思っておらず、どちらかというとダマシだと思っております。
日足レベルの節目でブレイクしてもトレンドが現れない。
個人的にはこれは結構な異常事態だと思っており、ドル円に皆が気付いていない何か今までとは違う相場環境が訪れようとしている前兆なのではないか、と勝手に思っております。
何はともあれ、自分が異常な相場と思うのであればトレードしなければいいだけなのでドル円はわかりやすい環境になるまでしばらくトレードしないほうが賢明かと思います。
わかりやすい環境ってどういうのだと思いますか?
それはトレンドがでている環境です。
今はドル円以外でも為替相場全体でボラティリティが低くなってきていますが、それでもトレンドがでている通貨ペアはあるんです。
無理してドル円でトレードするよりかはトレンドがでている通貨ペアを探してトレンド方向へ順張りするほうが楽にトレードできますよ。
色々と縛りがあるプロではないのですから、個人トレーダーは簡単な相場を簡単にトレードするほうが利益は残りやすいと思います。
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