NYダウの暴落についにドル円がリスク回避で反応!来年へ向けて値動きを想定しておこう

例年、薄商いとなるクリスマスから年末までの間。

誰も想定できなかったと思います。

これほどの株式市場の暴落を・・・

 

ちなみに私自身は2018年の2月に書いた記事で、今年の米国株はかなり危ないだろうと想定はしていました。

2月の記事⇒投資家とトレーダーは警戒せよ!米国株インデックスのチャートの形が危ない!

 

記事の中にも書いたのですが、年後半にかけてボラティリティが高まってきたら要注意、みたいなことを書いていました。

想定通りボラが高くなってきたので10月か11月に落ちそうだな、とは思いNYダウが下げたらショートを入れて尚且つ売り増しをしていたのですが、中々落ちてこないので暴落は来年かなぁ、と思っていたら・・・

いやまさか年末の、しかもあと2週間で終わるってときにここまでの暴落が来るとは思ってもいませんでした。

 

12月にここまでの暴落が起きるのは約60年ぶりだそうです。

 

そりゃ想定できんわ・・・

 

ツイッターやYOUTUBEなどを見ていても、かなり酷い状況報告が目立ちます。

更新が止まってしまった人もチラホラ・・・

投資は自己責任っていったらそれまでなんですけど。

 

やはり損切が自然とできない人はいつかそういう目にあってしまうのが相場なのです。

 

米国株はいつ下げ止まるのか!?

連日の下落報道でかなりやばい状況だと思っている人もいると思いますが、チャートの視野を広く見れば現在は大した下落ではありません。

ただ、残念ながらNYダウはここから下落トレンドを2~3年は続けていくことになるでしょう。

その下げ止まりポイントとして現在一番有力なのが下記のポイントです。

NYダウ 週足 ※画像はすべてクリックでアップになります。

NYダウは歴史的にリセッション(景気後退)で平均して30%前後の下落をしております。

一番酷い下落率は1930年代の世界恐慌での89%です。

そんな凄まじい下落もありますが、おおよそ平均して30%前後です。

 

それを踏まえると40%前後下げたところに強力な買い圧力がでる有効なポイントがあります。

もちろんここが大底となって絶対下げ止まるワケではありませんが、このポイントは間違いなく多くの買いがでるポイントですので一旦は高確率で下げ止まります。

その後はチャートの形であったり、ファンダメンタルな影響を考慮して相場が形成されていきます。

ただ、2~3年後にこのポイントに到達した場合はかなりの確率でここが大底になると思います。

その理由ですが、NYダウの下落トレンドの期間は平均して2~3年だからです。

 

下落も上昇もそうですが、人はよく値幅だけで判断しようとします。

値幅ももちろん重要なのですが、それと同じように期間も重要なのです。

下げ続ける相場はありませんし上げ続ける相場もありません。

値幅だけに目が行きがちですが、どれくらいの期間そのトレンドは続いているのか。

そこに目を向けたときにNYダウの下落期間は平均して2~3年という数字が見えてきます。

 

下落率の平均と下落期間の平均を意識したポイントにはチャート的にも下げ止まりそうなポイントが見えてくるわけです。

繰り返しますが絶対に下げ止まるワケではありません。

 

ただ、個人的にはこのポイントを意識して来年からのトレードをしていこうと思っています。

 

ちなみに冒頭で、ここから下落トレンドが継続していくと言っていますが、その根拠としてはリーマンショック前の最高値が10月、今回も最高値が10月、週足レベルでダブルトップを形成、上昇トレンドの期間が10年(長すぎる)などがあります。

また、米国の金利サイクルや米国債の逆イールドなどの根拠もあり、過去のチャートやファンダメンタルから見えてくる確率としては断然ここから2~3年の下落トレンドを描く方が自然です。

相場に絶対はありませんが、今の状況からすると下落を想定していたほうが精神的にも安定すると思います。

 

また、日経平均の下げ止まりを気にする人もいると思いますが、想定するだけムダだと思います。

日銀のETF買い、GPIFのポートフォリオ変更などの官製相場で残念ながら日本株市場は歪んだ相場になっています。

早い話が日銀が大量のETF買いに動けば下げ止まる可能性がある。

このレベルの話です。

テクニカルもクソもありません。

個人的にはトレードするに値しない市場です。

 

ついにリスク回避の反応をしたドル円、来年からの値動きを想定

ドル円は株式市場の暴落にようやくリスク回避の反応を見せ、時間足ベースで形成されてきた三角持ち合いを下へブレイクしていきました。

 

ドル円 日足

ドル円の現在の相場環境は、はっきりいってかなり難しいと思います。

三角持ち合いを下ではなく、上へブレイクしていたら節目となるポイントが少ないのでトレードしやすいのですが、現状は下へブレイクしてしまいました。

こうなってくるとせっかく今年抜けた長期のダウントレンドラインが、もう一度意識される展開になり、尚且つ108.30にある節目のポイントと交差するポイントがあるので、ここでの短期足の値動きは注視していきたいと思います。

最近ツイッターでも言っているのですが、テクニカルのみでのブレイクアウトは大したトレンドが生まれません。

本物のトレンドはファンダメンタルな変化が必要なのです。

ファンダメンタルな変化が伴ったブレイクアウトは本物のブレイクアウトになりやすく、そういったブレイクアウトからできたトレンドは遥か彼方までレートが飛んでいきます。

そして、来年のドル円はそのファンダメンタルな変化が起きる可能性が高い年だと思っています。

 

そのファンダメンタルな変化ってなんだと思いますか?

現在想定できて一番現実的なのは、米国政策金利の利上げ打ち止めです。

株式市場暴落が起きてる現在でも市場のコンセンサスは2019年は1回か2回の利上げを織り込んでいます。

 

じゃあこのまま下落が進んで行ったとしても利上げのコンセンサスは続くんでしょうかね・・・?

 

市場のコンセンサスは一番短い期間でだいたい2~3か月サイクルで変化していきます。

今から2、3か月後、どういうファンダメンタルな変化が起きているのか。

個人的には楽しみです。

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