5/23、買いが貯まっていたドル円をメインにリスク回避の円買いが発生し、久々にボラティリティが高い値動きでクロス円が下落していきました。
- ドル円で130pips
- ボンド円で300pips
ドル円で値ごろ感の逆張りでなんとか利益を上げられている人もいるかと思いますが、同じことをポンド円でやるとすぐさま死亡する見事なボラティリティですね。
ポンドに限らず、ボラティリティの高いマーケットは基本逆張りはせずに素直に順張りで値動きについて行ったほうが比較的ラクに利益を上げられます。
さて、そんなポンド円ですが、結論をいうと
今回の300pipsの下落は本格的な暴落の予兆にすぎないかもしれない
チャートを見ていきましょう。
2016年の安値から比較的ゆったりとした上昇トレンドを描き、2017年の終わりから今年にかけて日足ベースでヘッド&ショルダーを形成し、今まさにネックラインと上昇トレンドラインのダブル節目を割り込もうとしています。
記事執筆の現在は下落からの大きなショーカバーが入り値を戻している最中ですが、これが大きな下ヒゲを形成し、日足終値でグレーのネックラインより上でクローズすれば壮大なダマシだったということになりますが、戻り売り圧力もあるでしょうしさすがにそれは厳しいのかな、と思っています。
タイトルにある10円強という数字を敢えてだしたのは、イギリスEU離脱のブレグジット以降、個人的にポンドの割にはやけにボラティリティが低い状態が続いているなぁという印象です。
マーケットはボラティリティが高いときと低いときを繰り返しながら相場を形成していきますので、ブレグジットという一日で20円強も動いた強烈なボラティリティ相場のあとは1~2年は比較的落ち着いた相場展開でもなんらおかしくありません。
ポンド円の年間平均ボラティリティは約20~25円前後ですが、ブレグジット以降の安値からそろそろ2年が経とうとしてる現在、レートは30円くらいしか値を戻していません。
ポンド円の現在のブレイクの予兆がボラティリティが高くなるキッカケなのかどうかはわかりませんが、完全に下方向へブレイクした場合は最近FXを始めた人は見たこともないような暴落を目にする機会になるかもしれません。
よし、じゃあ今からポンド円を売っていこう!
というお話ではありません。
ポンド円が暴落相場を描くかもしれない、と想定しているのとしていないのでは実際に暴落相場になったときにとれる行動が変わってきます。
わずかな可能性を想定して、それに対しリスクをとっていく。
それがトレーダーという属性なのです。
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