ドル高トレンドはユーロドル、ドル円、共に節目へ到達!

先週のドル円は5分足ベースの短期足トレンドが1週間続けて一向に崩れる気配がないめずらしい展開となり、最終日の金曜にようやく5分足ドル高トレンドが崩れてきました。

結果、ドル円はついに109.50まで上昇し、少し弱めの節目で一旦上昇が止まり日足陰線でクローズしています。

そしてユーロドルが4カ月続いたレンジ相場をドル高トレンドでようやく突破してきましたが、ダブル節目の強力な抵抗に合い日足下ヒゲ陽線でクローズしています。

このドル円の上げは投機筋の仕業か!?
と思いきや、4/24付、投機筋IMMの円ポジションはほとんど変化がありませんでした。

ドル円チャート

ドル円の前回の記事で示した売りポイントは既に突き抜けています。

これがまた為替相場の難しいところであり、おもしろいところなのですが2017年のレンジ下限はキレイなラインも引けるのですが、日足レベルでの安値が少し乱立している形となっています。

そういった場合、ラインではなく抵抗帯(バンド)として捉えることでレートが跳ね返る可能性を想定できます。

ちなみに現在ドル円が一旦上げ止まった節目はこちらになります。
※画像はすべてクリックでアップになります。

2017年のレンジ下限の方が重要なポイントなので今回の跳ね返りポイントは少し節目としては弱いですが、弱かろうが強かろうがレートは一旦ここで反発したので、ひとまずはこのポイントが市場に意識されたということになります。

ドル円の今後の想定ですが、週足終値が108円台に入らなかったとはいえ、一応2017年のレンジ下限付近で反発しましたので中~長期的にはまだ売り目線で見ております。

来週からの5月相場の展開次第ですが、前回の記事でもお伝えしている通り長期ダウントレンドラインをレートが明確に上抜けてこない限りは長期的には買い目線にはなれませんね。

ドル円の方向性
  • 短期:買い目線
  • 中期:フラット
  • 長期:売り目線

ドル円は4~5か月後の少し先のチャートの想定もしているのですが、ちょっと先過ぎるためチャートが想定に近い形になってきたら記事にしようと思います。

ユーロドルのチャート

個人的にはドル円よりユーロドルのチャートのほうが現在はかなり重要だと感じております。

現在の市場のテーマが円ではなくドルだからというのも勿論そうですが、チャートをみるとユーロドルは今回のドル高トレンドがダブル節目の重要なポイントで反発しています。

こういったダブル節目はチャートにたまに現れますが、かなりの高確率で一旦反発します。

一旦反発する、というだけでそのままトレンドが転換するということではありません。

ただ、反発する可能性が高い以上こういったポイントでは短期足のトレンドを確認し、短期足のトレンドが転換してきたら小さい枚数で少しずつ反発方向へのポジションをとる。

というのもひとつの戦術になってきます。

海外FX、XM口座
節目ポイントで反発しかけた1分足の小さな上昇トレンドを追いかけてとったポジションです。

損切に合っても蚊に刺されたような痛みの金額に設定します。

大局のトレンドに逆らうポジションのため、かなり小さい枚数でポジションをとり、そのままトレンドが転換し続けたら徐々に増し玉をしていくという技術ですが、初心者や勝てない人には少し難しいと思いますのでポジションはとらずに、短期足のトレンドが大きな足へのトレンドへ波及していく様子を経験するだけでトレーダーとしてレベルアップできると思います。

ドル円の上昇は投機筋の仕業ではない

4月24日付けのIMM投機筋ポジションが発表されました。

前回4/17
  • 円ロング:49,433枚
  • 円ショート:46,842枚
  • 差引:円ロング2,591枚
今回4/24
  • 円ロング:59,253枚
  • 円ショート:58,670枚
  • 差引:円ロング583枚

総玉枚数は全体的に増えていますが、いまだに拮抗しています。

円ロングが大幅に解消されているか
円ショートが大幅に増えているか

どちらかであれば投機筋だと判断できたのですが、現状では投機筋達の仕業ではなさそうですね。

そもそも今回のドル高トレンドは途中損切の玉を引っかけて若干吹き上がりましたが、比較的ジワジワと上昇していきました。

投機筋達がポジションを調節したり増やしたりするときは相場には大きな値動きがでます。

それもそのはず彼らは投機筋であり、価格差を狙いに行く集団なのでジワジワ動く相場よりかは一気に動いて値幅を取る効率のいいやり方をしてきます。

もちろん投機筋達も損失を食らうときはありますので一概には言えませんが、ひとまず今回のドル円の上昇は投機筋達の仕業ではなさそうです。

最後に

ここから上がるのか?下がるのか?
は誰にもわかりません。

ある程度の見立てなら誰でもできますが、相場は時に意味不明な方向へ動きますので固執した考えは持たず、冷静に資金管理を徹底していきましょう。

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2 件のコメント

  • チャートに淡い期待をせずに資金管理を徹底する! こういったトレンドが確定してない状態は特に大切だと感じました。

    • Coachさん、コメントありがとうございます。

      チャートは群集心理の表れですからね。
      世の中何考えてるかわからない人にたまに出会いますが、何考えてるかわからない群集が相場を動かしてしまった場合、理屈では説明できないような方向に動きます。
      そういったときはやはり資金管理で身を守るしか術はないんですよね。

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