初心者の頃の私が勘違いしていた勝てるトレーダーの理想像

私がトレードを始めたのは、もう10年以上前になります。

当時は今みたいにFX系のブログなどもあまりなく、当然YOUTUBEなどの動画サイトもないのでFXの勉強をするとしたら本を読んで後は実戦で相場から学ぶくらいでした。

次第にFXの人口も増えていってブログなどで情報発信をする人が増えてきたり、長年為替相場に携わってきたディーラーの方なども情報発信をしてくれるようになってきたので、だんだんとFXの勉強ができる環境が整ってきました。

そういった勉強をしているうちに、自分の中で勝ち組トレーダーの理想像(目標)というものができてきました。

 

皆様も一度は思ったことがあるはずです。

こういうトレーダーになりたい・・・! と・・・

 

そういった理想や目標を掲げること自体はすごくいいことだとは思うのですが、私の場合は理想としたトレーダー像が根本的に間違っていたため自分が勝てるトレーダーになれるまでにかなり遠回りをしました。

もしこの記事を読んでいる人が同じようなトレーダーを理想としていたら、少し軌道修正をしたほうがいいかもしれません。

 

プロでも難しい、マルチトレーダーというスタイル

私が初心者の頃、FXで勝てるようになるまでやる!! と決めたときに理想としたトレーダー像とは

チャートがどんな形でも利益を上げていくマルチトレーダーというスタイルでした。

 

要はローソク足が上へ下へと動く中で、どんな形でも利益を上げられるのが勝ち組トレーダーだと思っていたんですよね。

 

※チャート画像はすべてクリックでアップになります。

 

例えばこういうチャートの場合

トレンドラインや移動平均線の反発を狙ったりとか

サポートラインの反発とかラインブレイクとかレンジ売買とか・・・

 

簡単にチャートを振り返っただけでもこのように多くのトレードポイントが見えてきます。

 

ただ、これがですね。

 

ムリなんです

 

ムリというか、ほぼ間違いなく過剰トレードになり、メンタルが揺さぶられます。

 

それに勝ち組になるのにわざわざマルチトレーダーになる必要はないんですね。

後付けチャートで見ると簡単そうに見えるのですが、リアルタイムのチャートでこういった色々なチャートパターンのすべてでトレードして勝ち続けるというのは相当に難易度が高、初心者はまずムリだと思ったほうがいいです。

 

後に詳細を書きますが、個人はシングルトレーダーで十分勝ち組に回れます。

マルチトレーダーになるにはかなり難易度が高く、相当な時間を相場と対峙しないとまず無理です。

個人的な感覚では最低でも5年はトレードしないとムリだと思います。

 

そんな超難易度が高いマルチトレーダーというものを初心者の頃の私は目指していたんですね、笑

おかげ様で相場にボロボロにやられましたよ・・・

 

マルチトレーダーになるためには段階的に習得しなければならないことがいくつもあるため、個人がその域に到達するのはほぼムリだと思ったほうがいいですし、なによりトレードで利益を上げ続けるのはシングルトレーダーで十分稼げます。

 

個人が目指すべき、シングルトレーダー

マルチトレーダーがチャートの様々な形から利益を得ようとするのに対して、シングルトレーダーはたった一つの自分の得意なチャートの形や地合いなどを決めて、それのみを追求していくスタイルになります。

なぜ個人がまずシングルトレーダーを目指すべきかというと、そのほうが利益が上がりやすいですし、なにより相場に対してひとつも自分の武器(手法)をもたずに参戦するのは危険きわまりないからです。

FXで利益を上げ続けるために、自分だけの武器を持つということ。

2018-11-01

 

どうしてもマルチトレーダーを目指したいのならば、まずはシングルトレーダーとしてひとつの手法で利益を上げられるようになり、後に様々なチャートパターンに挑戦してみるほうがいいと思います。

 

2つのトレーダーの違い

マルチトレーダーとシングルトレーダーという言葉を使いましたが、両者の違いにはこういった傾向がみられます。

マルチトレーダー
  • トレードマーケットを固定している人が多い
  • ドル円ならドル円のみの様々なチャートパターンで利益を上げていく
シングルトレーダー
  • トレードマーケットは固定しない
  • ドル円に自分のチャートパターンがでていないのであれば、他の通貨ペアやCFDなどのマーケットも見て自分の得意なチャートパターンを探す

 

そして難易度が高いのは圧倒的にマルチトレーダーになります。

なぜかというと、マルチトレーダーはマーケットを固定しているため、そのマーケットの変化に臨機応変に対応しなければいけません。

マーケットの変化に柔軟に対応できるようになるにはそれ相応の経験年数が必要ですし、なにより人間は基本的には変化に対応しにくい人がほとんどのため、いずれマーケットの変化に対応しきれずに相場から退場していく人が多い印象です。

 

それに比べてシングルトレーダーは難易度が低いです。

なぜかというとトレードマーケットを固定しないため、自分の得意なチャートパターンが でていない or でにくい のなら他のマーケットも見て自分の得意なチャートパターンを探すことができます。

トレードは待つのも仕事のうち、とはよく言われますが、色々な制約があるプロとは違って個人トレーダーはそんなものはないので待たなくても自分の得意なチャートパターンをマーケット問わずに探しに行けるのです。

 

シングルトレーダーが難易度が低く勝ちやすい理由がまさにこれで、自分の得意なパターンをマーケット問わず探す、というやることが明確なのです。

マルチトレーダーは変化に対応し続けなければいけないのでやることが非常に不明確です。

 

そしておもしろいのが難易度が高いからって勝ったときに多くの利益を得られるということではないんですよね。

あくまでも獲得pips数の難易度の高さ低さなので、同じpipsを獲得するなら難易度が低いところでトレードしてあとはレバレッジをかけていけばいいだけなんです。

 

私のシングルトレーダーとしての手法

色々解説しましたが、私はシングルトレーダーとして利益を上げられています。

相場観を養うため、色々なポイントでトレードをしたりはしますがあくまで遊びの玉であり、メインの玉はしっかりと自分の得意なチャートパターンのみに絞ってトレードしています。

 

 

基本的にはこのようなSMAを基準としたエントリーしかせず、地合いによって増し玉をしたりする程度です。

基本的にはこれだけです。

これだけで利益は上げ続けられるんですね。

あくまでも自分の得意なチャートパターンとわかっているからということですが、やることがこういうチャートパターンを探すというひとつに絞られるため、こういうパターンが でない or でにくい マーケットで敢えてトレードする理由は全くなく、でやすいマーケットを探してトレードしていくほうが簡単ですし儲かるんですね。

FXには色々なチャートパターンがありますが、自分の得意なパターンというのをひとつだけ見つけてみてシングルトレーダーとしてやっていくほうが相場では生き残りやすいと思います。

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