スプレッドとは買値と売値の差です。
そんなの当然知っている、という人がほとんどだと思います。
日本のFX業者は相対取引となっており、顧客の注文をカバー先(インターバンクなど)に流すかどうかは業者のさじ加減になります。
カバー先に流さない場合、顧客の勝ちが業者の損失になり顧客の負けが業者の利益になります。
負け組8~9割と言われるFXでは、常勝トレーダー以外の顧客の注文をすべてカバー先に流さなければ、自動的に業者の利益が積みあがる仕組みになっています。
ですので手数料ともいえるスプレッドを極狭にしたところで顧客が自動的に負け続けてくれるので、国内FX業者は儲かるというわけです。
変わって海外FX業者は顧客との取引をNDD方式というものにしており、顧客の注文を全てカバー先に流しています。
したがって、顧客が負けても海外FX業者はなんの利益にもならないため純粋に手数料名目のスプレッドをメインの収入源としています。
ですので、国内業者よりも海外業者のほうがスプレッドが広めなのです。
さて、前置きが長くなりましたが本題です。
日本国内の場合、ドル円のスプレッドは0.5pips前後の業者が多くみられます。
1万通貨でポジションをとれば、ー50円のスプレッドですね。
負けている人の多くはこのスプレッドのコストを甘く見ている人が多い気がします。
というのも、スプレッドが狭くて安いからとエントリーしまくっていませんか?
スキャルピングの場合、1日に10回エントリーするなんていたって普通です。
一か月で換算すると、平日で約22日あります。
10 × 22 = 220(一か月のエントリー回数)
220 × 0.5pips = 110pips(一か月のスプレッドの合計)
上記のエントリースタイルだと、一か月で合計110pipsの手数料という名のスプレッドを支払っていることになります。
この110pipsをペイして、更にプラスのトレードをしなければならないのです。
トレード回数が多いことは別に悪いことではないのです。
しかしそれは短期トレードで勝てている人のみという条件が付きます。
一般の、普通の、負けている人達はトレードすればするほど資金が減っていく・・・
という理由のひとつに、スプレッドのコストを甘く見ている人が多いです。
勝ちたいんだ!
資金を増やしたいんだ!
トレードをしなければ資金は増えないんだ!
と、やみくもにエントリーしまくっていてもスプレッドが高くつくだけですよ。
トレード回数を減らしたら、パフォーマンスが上がった!
なんて話はザラにあります。
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