この記事を書いているときは2019年の年末になります。
本来なら来年2020年へ向けてのトレード戦略を書こうと思ったのですが、色々とサポートをしている人の中で『高値で買っていくのが怖い』とのご質問を受けたため、高値で買いを入れる、をテーマに記事を書いていこうと思います。
なぜこういう質問を受けたのかというと、その方には12月から一貫してCFDでゴールドのロング戦略でのデイトレをオススメしていたのですが、クリスマス前から一本調子でゴールドが上がってしまったため、デイトレとはいえ高値で買いを入れるのが怖い、とのことでした。
なぜFXではなくCFDでゴールドなのか?
それは簡単に言うと、ゴールドが日足ベースで上昇のサイクルに入ったのでどんな手法であれ、買いをメインにトレードを組み立てていけば勝てる期待値が高い環境だったからです。
どんな手法でもいいんです。
ブレイクアウトだろうが、ライントレードだろうが、移動平均線だろうが、MACDだろうが。
上がる相場で買いをメインにトレードしていれば負ける方が稀になってきます。
実際に私も11月からゴールドで買いをメインにトレードをしていて、デイトレもしつつスイングのポジションを増し玉で増やしつつで現在14本のゴールドのロングを保有しています。
GOLD 1時間足 ※チャート画像などは全てクリックでアップになります
1月の相場状況によっては少し利食ったりするかもしれませんが、基本は2月までは利食わないで保有しておくつもりです。
それどころか更に増し玉を入れていくつもりです。
そして現状の1時間足ベースで見ても、比較的高値でロングを入れて放置しているのが分かると思います。
やみくもに高値を積極的に買いにいっているわけではなく、そこには自分なりの相場環境認識があります。
今回は高値を積極的に買いに行くべき環境としっかりと押し目を待って安値を待って買いを入れていくべき環境をご紹介していきます。
高値を積極的に買いに行くべき環境
私なりの高値買いをしていく条件をご紹介します。
全ての条件に当てはまる必要はありませんが、いくつかの条件が重なり、かつその時の相場の地合い(この辺は経験値になってしまいます)が合わさった時に私は積極的に高値買いをしていきます。
日足でトレンドがでている
高値を積極的に買いに行く条件で絶対に外せないのが、日足レベルでトレンドがでているということです。
今回、私がゴールドで積極的に買いを入れているのは日足レベルでブレイクが発生しそうな段階で少しづつ買い玉を仕込み始めて、日足レベルでブレイクが発生した後に高値を積極的に買いに行っています。
なぜ日足のトレンドを意識するのか?
それは日足のトレンドは崩れにくいため、高値買いをするにあたってリスクが低いからです。
ただ、日足でトレンドがでているからっていつもいつも高値買いをするわけではなくあくまでも条件のひとつということです。
年間変動率の平均が最低でも15%以上のマーケット
これは言い換えればボラティリティがあるマーケットということです。
それを私なりに条件化したのが年間変動率の平均が最低15%以上、ということですね。
要は1年間で上下にどれだけ動いたのか?
例えばドル円が100円の場合、年間最安値が95円、年間最高値が110円
このような場合は年間で15%の値動きがあるので高値買いをしていくマーケットの候補のひとつになります。
ただし、普段は動かないマーケットが単年だけ15%以上動くという可能性もあるので、過去数年間、平均して年間15%以上の値動きがあるかどうか検証します。
なぜこのような条件をつけるかというと、ボラティリティがあるマーケットのトレンドは勢いが強いことが多いため、高値を買っていってもそこから伸びてくれる可能性が高いマーケットだからです。
逆にいうと、普段からボラティリティが無いマーケットは高値を買いにいくと高値掴みをする可能性が非常に高いので控えたほうがいいということですね。
移動平均線のパーフェクトオーダー
私は普段からSMA:単純移動平均線を使っています。
移動平均線をお使いの方ならパーフェクトオーダーというのを聞いたことがあると思います。
短期、中期、長期、すべての移動平均線が同じ方向に流れている状態のことをいいます。
パーフェクトオーダー状態のときは非常に強いトレンドのため、順張りのデイトレにも適した環境ですが、私はこのパーフェクトオーダーを増し玉を入れる条件のひとつにしています。
ただ、ひとつの時間軸でやるのではなく、しっかりと日足のトレンド発生を確認してから増し玉を入れていきます。
- 日足のトレンド発生を確認
- 1時間足のパーフェクトオーダーを確認
- 5分 or 15分足でのパーフェクトオーダーを確認
日足から順に確認していき、強いトレンドだと判断したら、そこは躊躇なく増し玉を入れてトレードのアクセルを踏んでいきます。
季節要因
相場は季節によって上がりやすかったり下がりやすかったりします。
これはマーケットごとに変わってきますが、例えばドル円なら12月は例年ドル高になりやすくレートは下がりにくい環境になってきます。
今回ゴールドで増し玉をした理由も季節要因が含まれており、ゴールドは例年12月~2月は買われやすい環境になるので高値でも買いをいれていく条件に当てはまりました。
自分のトレードしているマーケットの季節要因がわかるのなら、考慮してトレードしてみるといいと思います。
高値買いをせず、安値をしっかりと待つべき環境
高値買いをするとどうしても怖いのが高値掴みです。
ただし、このひとつの判断をするだけで高値買いという選択肢を無くし、安値が来るまでしっかりと待つという判断ができるようになってきます。
その判断とはマーケットのボラティリティの有無です。
高値買いの項目のときにも書きましたが、トレードしているマーケットが普段からボラティリティが無いマーケットだと高値買いをしてつかまされる確率が非常に高くなります。
もちろん高値買いをしないでトレンドにおいて行かれることもでてきますが、圧倒的に高値掴みをする確率が高いです。
ボラティリティが低いマーケットは待っていれば安値の押し目を作る可能性が非常に高いです。
日足でトレンドがでているからと焦らずにしっかりと安値を作るのを待ったほうが期待値は高いです。
私は過去数年間の年間変動率の平均が最低でも15%以上のマーケットと条件をつけていますがボラティリティの判断はインジケーターでもできますのでご自身が分かりやすい判断のものを使うといいと思います。
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