私はFXを始めた当初はデイトレードばかりをやっていました。
仕事を終えて帰宅し、就寝までの限られた時間でトレードしていましたが、それはもう目も当てられないくらい酷い結果でした。
私が勝てるようになった経緯などはこちらの記事にて書いていますので、本記事では詳細には書きません。
結果的に私はスイングトレードを選択し、その積み重ねた利益と経験で会社を辞めて脱サラしました。
今でも毎年利益を上げられていますし、これからも上げ続けていける自信はあります。
仮にリーマンショック級の大暴落がきても大丈夫です。
※バックテストで検証済み
そして会社員時代からスイングで利益をあげられていた私が思うのは
主婦や会社員の人ほどスイングを実践して欲しいということです。
その理由とスイングトレードの手法や考え方もご紹介していきたいと思います。
主婦や会社員こそスイングがオススメな理由
それはズバリ、忙しいからです。
朝早く起きて通勤して、会社では業務に追われ、定時?は?なにそれ?状態で残業し、ヘトヘトになってようやく帰宅して、さぁトレードだ!!
と思っても子供がいたりする人は子供の相手もしなければいけないし、独身だったとしても仕事上の付き合いなどでまともにトレードできる日が限られているという人もいると思います。
専業主婦の方も、朝はお弁当作りや子供の送り出し、それが済んでからも家事をこなさなければいけない。
ようやく家事が一段落しても子供が学校から帰ってきたり、夕飯の支度をしたりなど。
働き世代って何かと忙しいんです。
そんな中、限られた時間で短期売買のデイトレードやスキャルピングなどをやってもうまくいく人の方が少ないです。
それにトレードの経験が浅い人はわからないと思いますが
トレードする時間足が短くなればなるほど難易度が高くなります。
一般の人がスキマ時間に短期の時間足でちょっとトレードして利益を上げ続ける、なんて相場はそんな甘くないんですよ。
もちろんうまいことやれる人もいるでしょうが、相当に難易度が高いことは理解したほうがいいです。
特に最近はAIによるアルゴリズムトレードが横行し、一昔前よりも短期トレードの難易度は飛躍的に高くなっています。
変わってスイングであれば、時間にゆとりのあるトレードスタイルなので、そういったアルゴリズムなどの影響も受けづらく、短期トレードに比べて難易度は低めです。
後ほど詳しい手法や考え方をご紹介しますが、数時間に1回チャートをチェックすればいいのです。
- 朝の通勤の時間
- ランチタイムの時間
- 夕方前の小休憩の時間
- 帰宅時の時間
この程度のチェックで年利10~30%は普通に狙えます。
時間的に難しい人はもう少しチェックの回数を減らしてもいいと思います。
自動売買はオススメしない
忙しいからこそ自動売買でトレードしている。
という人もいると思いますが、私は基本自動売買は推奨しません。
理由は多くの人が自動売買をするレベルに達していないからです。
どういうことかというと
- 使用しているEAのエントリーとエグジットのロジックを理解している
- そのEAの使用をやめるときを理解している or 決めている
- 使用をやめたEAを再び使うときを理解している or 決めている
これらをすんなり答えられる人であれば大丈夫なのですが
答えられないのであれば自動売買をするレベルに達していません。
特に③に関しては答えられる人は少ないと思います。
使用しているEAがどういう相場環境のときに利益をあげやすく
どういう相場環境になったら使用したほうが有効だ。
これらを答えられるようになるには相応の時間と経験が必要です。
時間にゆとりのあるスイングなどの中期的なトレードで相場への経験値を貯めて、上記3点の項目が理解できるようになった時に自動売買に取り組むことをオススメします。
トレードスタイルの決め方
スイングは主婦や会社員の人にオススメ
とは書いていますが、大前提として自分のトレードスタイルを決める上で絶対に意識しなければいけないのは
- 自分の性格
- 自分の価値観
- 自分の生活スタイル
この3つを踏まえて自分のトレードスタイルを決めなければいけません。
詳しいことはこちらの記事に書いています。
⇒トレードルール・手法とトレードスタイルの決め方のコツ
スイングは一般の人、主婦や会社員の生活スタイルにはオススメですが、あと他の2点。
性格と価値観が合わなければ、ムリにスイングを選択する必要はないと思います。
例えば、性格上ポジションを持っていると気になって気になって仕事が手につかない
という人もいると思います。
そういった人はポジションの損益に対してハラハラドキドキしている人でしょうから、ハラハラドキドキしないポジションサイズまで下げるか、他のトレードスタイルを選択するのがいいと思います。
スイングトレードのポジション保有期間
スイングは人によってポジション保有期間が様々です。
ある人は、週またぎはせずに最長で5日間
という人もいますし
私は数週間は持つ、という人もいると思います。
どれが正解、というわけではなくスイングといっても短い足で15分足を使う人もいると思います。
特に何日以内に絶対決済しなければいけない、などの決まりなどありません。
ポジション保有期間は自分のルールの性質によって決まってきますので、あまり気にしないでいいと思います。
ちなみに私はトレンドが続く限りポジションを保有しますので、トレンドが数か月続いた場合は数か月ポジションを保有したままです。
スイングトレードの時間足
基本的に日足と週足を見るのは必須です。
その上で長期的な時間足で流れを確認し、中期的な時間足でエントリーする。
- 長期足:日足
- エントリー足:4時間足
- 長期足:4時間足
- エントリー足:1時間足
- 長期足:1時間足
- エントリー足:15分足
上記はあくまで目安ですが、スイングといっても簡単に分けただけでも3種類のスタイルがありますので、自分の性格や生活スタイルなどを考慮して使う時間足を決めていくのがいいと思います。
スイングトレードのエントリーポイント
スイングの手法は大きく分けて3つあります。
- トレンドの中にできる小規模な波を取りに行く手法
- トレンドの波ができた後の戻りを取りに行く手法
- レンジ相場での上限で売り、下限で買いをする手法
このうち私がオススメするのは圧倒的に①です。
理由は、トレンドの流れに逆らわないことが相場のセオリーだからです。
②でも利益を上げ続けられますが、難易度が高めで上級者向けです。
たまにトレード経験が浅い人が②で勝ち続けることもありますが、それは稀です。
まずは①を試して、どうしても合わなそうだったら②を試して見るのがいいと思います。
トレンドの小規模な波を取りに行く
大きなトレンドの中に発生する小規模な波を取りに行く方法です。
ユーロドル 4時間足 ※画像はすべてクリックでアップになります。
200SMAを表示しています。
青〇のところが買いエントリーポイントになります。
なぜ青〇のポイントなのか、ですが
グランビルの法則のポイントだからです。
こういったトレンドのエネルギーを利益に変えようとする場合、グランビルの法則とダウ理論は必須の知識となります。
スイングで楽に利益をあげられるようになるためにも、知識として習得しておいたほうがいいです。
また、画像チャートの中でラインの反発による買いエントリーポイントも記載していますが、ラインを意識してのトレードは上級者向きになります。
トレードに慣れてきて、やってみたい人は挑戦してみるのもいいと思いますが、今回の記事は忙しい現役世代の主婦や会社員の人に向けて書いているので、ラインまで意識してトレードしようとすると、恐らく頭が混乱すると思います。
まずはラインなどは意識せずトレンドが発生したのを確認して、その中の小規模な波を取りにいくことにフォーカスしたほうがトレードは安定すると思います。
また、忙しい人向けにトレンドのエネルギーを利用したリスク限定のナンピン手法を下記記事にて紹介しています。
ナンピンと聞くと印象が悪いですが、うまく使えば自分の武器になりますので気になる方は見てみてください
トレンドの波ができた後の戻りを取りに行く
いわゆる逆張りです。
先ほどのユーロドルのチャートですが、トレードしていいエントリーポイントというとダブルトップを確認してからの売りエントリーしか見当たりません。
しかし、その後の含み益の伸び幅は先ほどと比べて短いです。
トレンドに逆らうトレードなので当然ですね。
売買できるポイントも少なく、うまくいっても利益が伸びにくいので個人的にはあまりオススメはしません。
レンジ相場での売買
こういうレンジ相場の上限で売り、下限で買いを入れるトレードですね。
戦略としては全然いいと思いますし、これで利益を上げれている人もいると思います。
ただ、私個人としてはあまりオススメはしません。
というのも、レンジ相場が確認できるころには既にレンジ相場は最終局面に入っている可能性が高く、トレードで入った途端にレンジブレイクを起こしトレンドが発生する。
ということが結構な確率で起こります。
上のチャート画像を見て、リアルタイムで右端のローソク足が形成されていっていると想像してみてください。
あなたはどこでレンジ相場だと認識できますか?
恐らくレンジ相場の終盤ではないですか?
レンジ相場の売買を否定しているのではなく、トレンドの流れを利益に変える①のほうが比較的ラクに利益を上げられますよ、というだけです。
スイングで利益を上げるための注意点
いきなりですが、あなたはドル円だけしかトレードしない!
などと決めてはいませんか?
スイングで利益を上げようとする上で、その考え方は非常に注意が必要です。
というのも、ひとつの通貨ペアにおけるスイングの時間軸の売買チャンスは1カ月に平均して1~3回、少ないときは2,3カ月に1回、ということもあります。
なにがいいたいのかというと
ドル円だけしか見ていないと他の通貨ペアの売買チャンスを逃す
ということです。
短期売買で5種類前後の通貨ペアを同時に注視してトレードを行うなど、かなりの技術と経験が必要です。
しかしスイングの場合、10種類の通貨ペアでトレードしていたとしても、時間的にも精神的にもかなりの余裕ができます。
自分に負担のかからない数の通貨ペアを監視し、移動平均線の傾きがでているなど、自分に有利な条件の通貨ペアだけトレードしていく。
これは短期売買では難しい、スイングならではのメリットだと思います。
ちなみに私は会社員時代、20通貨ペアを監視していましたが、そんなに負担はありませんでした。
ひとつの通貨ペアに固執せず、ときにはFXのみならずCFDのマーケットにも目を向けて、自分の得意なパターンがでている通貨ペアのみトレードしていく。
非常にシンプルなトレードです。
こういったトレードができるようになると、例えば『ドル円でスイングのエントリーチャンスを逃した・・・!』
と思っても、まぁ他の通貨ペアで自分の得意パターンがでるからいいや、という風に精神的に落ち着きがでてきます。
スイングでひとつの通貨ペアでトレードしていると、もしエントリーチャンスを逃した場合、また何日間もチャンスを待たなければいけないと思い、ルール以外のところでのエントリーや逃した利益を取り返そうとレバレッジを上げすぎたトレードをしてしまいがちです。(経験者は私・・・)
トレードはメンタルがブレるといつまでたっても負け続けてしまいます。
メンタルを安定させるためにも、自分にムリのない範囲で複数の通貨ペアでトレードしていくほうがスイングでは利益を上げやすいです。
スイングで使うインジケーター
自分が今使用しているインジケーターがあって、それを気に入っているのならそれでいいと思います。
ただ、どのインジケーターを使おうか迷っている
というのであれば、私は移動平均線をオススメします。
理由は、多くの人が使っているので移動平均線の重要なポイントで相場が反応しやすく、またウェブ上の記事や書籍など、勉強となるものが数多くあるからです。
移動平均線の他には
- トレンドライン
- レジスタンスライン
- サポートライン
などのラインを使う方法もあります。
ただ、最初のうちは使っていくのはどれかひとつにしたほうがいいです。
トレードに慣れないうちにインジケーターを色々表示させるとわけがわからなくなるからです。
シンプル イズ ベスト
トレードはシンプルに考えるのが勝ち組への近道です。
トレンドの方向がわからない人へ
なんかここまで色々簡単にいってるけど、そもそもトレンドの方向がわからないんだけど・・・
という人もいると思います。
トレンドの明確な方向はダウ理論を理解すればわかります。
しかしもっとわかりやすい方法があります。
それは移動平均線の傾きです。
移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド
移動平均線が右肩下がりなら下落トレンド
どうでしょうか?
理想はダウ理論を理解するのが望ましいですが、移動平均線の傾きだけでもトレンドの方向は判断できます。
トレンドの方向がわからないと悩んでいる人は試してみてください。
また、スイングトレードはファンダメンタルを考慮したほうが効率よく資金が増えます。
なぜかというと相場は最終的にはファンダメンタルな要因のほうへ動いていくからです。
為替のFXにおけるファンダメンタルズ分析とはつまるところ
その国の中央銀行が何をしようとしているのか?につきます。
政策金利を上げようとしているのか、下げようとしているのか?
量的緩和をしようとしているのか、縮小しようとしているのか?
これらのことがある程度想定できる知識があればスイングでかなり楽に稼げるようになりますが、わからなくても心配ありません。
なぜなら為替は最終的にはファンダメンタルな要因の方向へ動き、その際に日足レベルでトレンドがでて必ず移動平均線の傾きがでるからです。
ですのでファンダメンタルな知識を増やしていくのはもちろん重要ですが、最終的には日足でトレンドがでているか?移動平均線の傾きはでているか?
ここを意識してスイングトレードに臨むと結構ラクに利益が上がるようになります。
スイングの利確の決め方
損切は通常、安値 or 高値を超えたところにセットするのが基本です。
しかし利確に関しては正解がありません。
こればかりは自分の性格と相談して決めていくしかありません。
一番トレードの収支が安定するのは
損失1:利益1の値にして勝率を60%前後にできれば比較的安定します。
しかし機械的に利確をするため、利確したあとにレートがどんどん伸びていって悔しい思いをすることは普通にあります。
繰り返しになりますが、自分の性格と相談してください。
また、テクニカルな見方で利食いの場所を決める方法は
オーソドックスなのは短期の移動平均線を割り込んできたときです。
先ほどのユーロドルのチャートで見てみましょう。
長期の200SMAに対し、短期の25SMAを表示しています。
長期の200SMAでエントリーしたあと、短期の25SMAをレートが割り込んできたら利食いする方法です。
トレンドが伸びれば伸びた分だけ含み益は増えますが、最終的には短期のSMAを割り込んでから利食いします。
なまじ最大含み益を見てしまっているので、利食い時にその含み益が減った分、損した気持ちになることがあります。
これも自分の性格と相談です。
ただ、覚えておいてほしいのは完璧な利食いなんてはっきりいって誰にもできません。
相場は不確定要素が満載なので、どこかで割り切ることが必要です。
週またぎのポジションの処理
スイングをやっていると、どうしても週をまたがなければいけないポジションがでてきます。
どうしても週またぎをしたくない人はその前にポジションを閉じればいいのですが、個人的にはあまり気にしないでいいと思っています。
というのも、スイングの場合は損切ポイントまで100pips以上離れていることが多く、またレバレッジもそんなに高めではないので、多少窓開けが起こったところであまり被害は受けません。
しかし土日に超重要なイベントがある場合は、ポジションは必ず閉じることをオススメします。
また、どうしてもポジションを閉じたくない人は海外FX業者のゼロカットシステムを利用するのもひとつの方法です。
一言でいうと追証が発生しません。
急激な相場変動で口座残高がマイナスになった場合
日本の業者はキッチリと取り立てますが、海外業者の多くはゼロカットシステムを採用しており、マイナスになった口座はリセットされてゼロになります。
普段から海外業者を使い、ゼロカットシステムで不意な窓開けや相場の急変動に備えるやり方もひとつの方法です。
私が使用している海外業者のXMもゼロカットシステム採用の業者です。
気になる方は見てみてください。
最後に
日々の生活を優先して、影響がでないようにトレードしていく方法がスイングトレードです。
ただ、スイングは主婦や会社員の人にオススメとは言っていますが、どうしても性格上合わないという人も必ずいます。
繰り返しになりますが、トレードスタイルを決めるのは自分の性格や価値観を考慮しないと勝てる手法を使っていてもメンタルがやられて結果的に資金を吹き飛ばしてしまいます。
ただ、中期足以上をメインとするスイングトレードは短期足をメインとするデイトレードよりかは間違いなく難易度は低いです。
そのかわりデイトレードで勝てる人よりかは年利ベースのパフォーマンスは落ちます。
チャートをこまめにチェックし、難易度は高めだが高パフォーマンスが期待できるデイトレードか
スキマ時間にチャートをチェックし、難易度低めでそこそこのパフォーマンスのスイングか
これも自分の性格を考慮して選ばなければいけません。
はじめまして。ブログ拝見させて頂いてます。
私もスイングで昨年からはじめました。
昨日は日足だけを見て日足のトレンドだけ追っていたのですが、今年から4時間足も見て、エントリーをするようになりました。しかし、その途端、4時足のトレンドに振り回せれ損が拡大してしまいました。
日足のトレンドが確認できたときはすでに4時間足のトレンドは出ていますよね?その際は4時間足の押し目を狙った方がいいのでしょうか?
はじめての投稿で質問して申し訳ないのですが、ご返答頂けたら幸いです。
ひさしさん、コメントありがとうございます。
日足(上位足)の流れを見て、4時間足(下位足)の押し目を狙う。
このトレード方法はMTF(マルチタイムフレーム)分析と言われるものです。
上位足の流れを見てライン際など節目のポイントで下位足の細かい値動きを見て優位性を確認してからエントリーするMTF分析。
一見すると非常に理想的なトレード方法に感じますが、デメリットも当然あります。
それは上級者向きであること、そしてチャート分析に時間がかかるということです。
私生活が忙しい人にとってチャート分析に時間をかけすぎるとチャートに色々な可能性を感じてしまい、変なトレードをしがちになります。
MTF分析自体は間違いではないのですが、それはチャート分析をする時間がある程度とれる人向きです。
日足のトレンドを確認して4時間足の押し目を狙うことも間違いではないのですが、相場をうまく攻略しようとするようなトレードは痛い目を見ることが多いので、日足のトレンドのみを追っていてうまくいっているのであればあまり余計なことはしないほうがいいかと思います。
ご返答ありがとうございます。確かに流れより小手先の手法ばかりを追っていた気がします。
参考にさせて頂きます。
ツィッターもフォローさせて頂きました。
これからも色々と学ばせといただきます。