前回のトレンドラインでは、ラインをバンドとして考えることをお伝えしました。
前回の記事はこちら
ヒゲに惑わされない、トレンドラインの引き方のコツ
今回はサポートとレジスタンスも、同じようにバンドとして捉えることの有効性をお伝えしていきたいと思います。
サポートラインとレジスタンスラインの引き方
こちらのチャートをご覧ください。
2017年のドル円日足チャートです。
見事なレンジ相場ですね。
ではこれに普通にレジスタンス、サポートを引いてみましょう。
2017年の9月にサポートを割り込んで、その後上昇のダマシが起きています。
おそらくここのダマシでやられたトレーダーは多かったんじゃないでしょうか。
こういった無用なダマシは、ラインをバンドとして捉えることで回避できます。
こういう感じですね。
先ほどのサポート割れのダマシがバンド内に収まり、ダマシではなくなっていることに気付くと思います。
さらに上限のレジスタンスの左側にある数個の山で構成されている抵抗帯も、レジスタンスのバンド内に収まりカバーできていることに気づかされます。
ラインをバンドとして捉えると、こういった無用なダマシを防ぐことができ、さらにローソク足がバンドを超えてくるとダマシの可能性が少ない本物のブレイクアウトの可能性が高いので明確な損切、またはブレイクアウトの順張りが成功しやすくなります。
ちなみにご紹介した2017年9月のダマシですが
2017年で見るとダマシに見えますが、少し遡って見るとキレイなラインで跳ね返っています。
2016~2017のドル円日足チャートを少し引いて見たものです。
2017年9月のサポート割れが、ダマシどころか2016年に作った抵抗線が意識されラインだけでキレイに反発しています。
ラインをバンドとして意識する重要性は、こうした気づきにくい抵抗線もカバーできるところがメリットなのです。
ちなみにこちらも
2015~2017のEURUSD週足です。
サポートもラインで引こうとすると捉えどころがないですが、バンドで意識すると抵抗帯があるのが分かると思います。
レジスタンスもヒゲばっかりでラインの引きどころに悩みますが、バンドで引いて見ると抵抗帯が見えてきます。
さらにレジスタンスをローソク足がブレイクした後に上げきれず、値が下がってきて先ほどのレジスタンスがサポートとして機能していることが分かると思います。
ラインではなくバンドとして引いたとしても、ちゃんと環境認識法として機能するのです。
まとめ
サポートとレジスタンスも前回記事のトレンドラインの引き方で書いたように、高値安値で引こうが終値で引こうがどっちでもいいんです。
大事なのはラインを引いた後にバンドとして意識することです。
そうすることにより、記事内でも触れたようにムダなダマシにかかる頻度が減ります。
また、バンドの幅をどれくらいにしたらいいのかわからない。
という人もいると思いますが、バンド幅を広くとればダマシにかかる確率が少なくなり、狭く取ればダマシにかかる確率が高くなるだけですので、あまり深く考えずご自身の性格を考慮して決めたらいいと思います。
慣れてくれば、わざわざバンドなんか引かなくてもラインを引けば自然とバンド帯が見えてきますので、慣れるまではいっぱい引いてがんばってみてください!
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