多くの人が勘違いしている、メンタルコントロールの概念

メンタルコントロール

色々なサイトやブログでも メンタルコントロールが重要!と書かれています。

FX関連の書籍でも、メンタルコントロールの方法!メンタルトレーニング方法!

などなど、調べれば調べるほどメンタル関連が重要だということがわかってきます。

色々な方法が紹介され、やってみるも自分には合わなかったり

このメンタルトレーニング方法はいいかも!
と思って、いざトレードするも相も変わらずメンタルがブレて同じ過ちを繰り返す。

 

メンタル面って一体なによ・・・
どうやって鍛えればいいのさ・・・
どうやってコントロールすればいいのさ・・・

 

安心してください。
そんな光が見えない迷いの森の中を彷徨うのが普通です。

じゃあメンタルコントロールってどうすればいいのさ

そんな疑問にお答えします。

 

正しいメンタルコントロールの概念

メンタルコントロールと聞いて多くの人が勘違いするのが、損切の嵐や相場の荒波に振り回されたときなどに

湧き上がる負の感情を、鋼の精神で押さえつけメンタルをコントロールする

とか思ってる人も多いと思います。

 

はっきりいって

大きな間違いです。

 

正しいメンタルコントロールとは

メンタルをコントロールしなくていい状態

のことを言います。

 

メンタルをコントロールしよう!
と思っている時点でメンタルがコントロールできていません。
メンタルコントロールができている人は
そもそもメンタルをコントロールしようとは思っていません。

つまりは

何が起きても平常心で冷静な人

こういう人が結果的にメンタルコントロールができてしまっている人です。

 

あなたの周りにもいませんか?
なにが起きてもひょうひょうとしている人。

あなたも相場に対してそういう風になれたときが、メンタルコントロールができてしまった状態です。

 

メンタルをコントロールしなくていい状態にするには

ではメンタルをコントロールしなくていい状態にするにはどうしたらいいのでしょうか?

色々方法はあるとは思いますが、私なりに2つご紹介します。

 

起きる出来事の捉え方を変える

メンタルをコントロールしようと考えるのではなく、起きる出来事の捉え方を変えるようにすれば結果的にメンタルをコントロールしなくていい状態になります。

そもそもメンタルがコントロールできている人は、負の感情が湧きません。

では自分は、どうやったら負の感情を湧かせずに済むのか?
を考える必要があります。

 

人は誰しも怒られたり、バカにされたりすると頭にきます。

上司に酷く怒られ、しかもバカにされたような怒られ方をすると誰だって頭に来ます。

しかし、幼稚園児や小学生に思いっきりバカにされても普通の大人ならそんなに頭にきません。
※子供に対しても頭にくるという人は、トレードは向いていないので引退することをオススメします。

バカにされる、ということは一緒なのに対象が違うだけで
自分のメンタルの反応が違います。

 

子供と上司じゃそりゃ違うに決まってるじゃん、と思うでしょうが
自分のメンタルの反応が違う、そこが重要なのです。

トレードでも、損切で20連敗すると、普通の人は負の感情が生まれます。

しかし、メンタルコントロールができている人は負の感情が生まれません。

損切に対する考え方、捉え方が違うからです。

 

上司に対する気持ち

そんなに怒らなくたっていいじゃないか・・・
自分だって同じようなミスしてるくせに・・・

メンタルコントロールできていない人の損切20連敗に対する気持ち

なんで20回連続損切なんだよ・・・
さすがにちょっとありえないだろ・・・・!

子供に対する気持ち

おーおー元気いっぱいだなー
オレも(私も)こんなときあったなー(笑)

メンタルコントロールできてる人の損切20連敗に対する気持ち

おーすごいなおい20回連続か
バックテストやったときも確かあったなー
でもそのあと確かすごい爆益でたよなー
今回も来るのかなー楽しみだなー

 

上司と子供で例えましたが、重要なのは

何かが起こった時に、自分がどれだけ冷静でいられるか
また冷静でいられない反応がでたとき、どうやったら冷静でいられるか
を自分で考えなければいけないのです。

 

例えば、上司に対する気持ちですが
メンタルコントロールができてしまっている人は、理不尽に上司に怒られたとき

なんか最近部長カリカリしてるなー
奥さんとケンカでもしてるのかな
子供も思春期に入って気難しい年頃だし
あまり家庭でうまくいってないのかなー
ちょっと可哀想だな

などと思うことで、他人がカリカリしているのを客観視できます。

 

また、怒られて自分が頭にくるどころか客観視することで逆に同情すらしてしまいます。

これは事実ではなくていいのです。

想像で相手が悲惨な状況に陥っていて、その腹いせのために自分に八つ当たりをしている、と思うことで自分に負の感情が湧きにくくなります。

 

上司に対してそんなこと思うなんて失礼だ。

というツッコミは置いておいて

ことメンタルコントロールに関しては、想像で客観視することによって起きる出来事の捉え方を変えた結果、負の感情は湧きにくくなります。

 

正しい経験値を貯める

どちらかというと、こちらのほうが重要になってきます。

起きる出来事の捉え方を変えるほうは性格的に合わないという人もいると思いますが、正しい経験値を貯めるほうは、例外なく全員に必要になってきます。

 

いきなりですが質問です。

  • あなたはトレード歴何年ですか?
  • 自分で作った売買ルールをバックテストしたことはありますか?

 

上記2点の質問をすると
メンタルコントロールができない・・!
と悩んでいる人の共通点が見えてきます。

 

それは

トレード歴5年未満

もしくは5年以上でも

自分の売買ルールを持っていない
持っていてもバックテストをしたことがない

 

メンタルコントロールができないと悩んでいる人は、ほとんどがこのどちらかに該当します。

 

トレードしている人は、ほとんどが働いたことがあると思います。

バイトでも正社員でも新しい会社で働くとき、あなたはどれくらいの期間でアドバイスなどをもらわずに一通りの仕事ができるようになりましたか?

正社員であれば、大抵の人は2~3年くらいだと思います。

しかしそれは周りの人の助けがあっての期間です。

 

トレードでは基本一人です。

一人で相場と対峙し、相場の値動きに慣れなければいけません。

この慣れの期間が最低でも5年は必要だと思ったほうがいいです。

 

この相場と対峙している期間が短いのは、新しい会社に入って右も左もわからない状態と一緒です。

そこで何か結果をだそうなんて無理な話です。

ひとまずメンタルコントロールできないと悩んでいる人は最低5年は相場と対峙してから悩んだ方がいいですね。

 

私は5年以上の経験者だ!という人。

自分で作った売買ルールを持っていますか?
そのルールをバックテストをしたことがありますか?

メンタルで悩んでいる人はこの2点をやっていない人が本当に多いと思います。

 

結論をいうと

自分の生活スタイルに合った自分だけのルールを持っていて、それをバックテストして、そのルールの勝率、ペイオフレシオ、ドローダウンなどを理解していれば、メンタル面なんかで悩みようがないのです。

 

どういうことかというと

メンタル面で悩んでいる人の多くはルールが守れないとかが多いと思います。

 

バックテストをして、勝率、ペイオフレシオをみて、このルールは過去の相場で資金が増えているので未来の相場でも資金が増えそうだ!というルールを見つけた場合。

実際の相場でそのルールを守れない理由がないのです。

 

そのルール通り売買していれば、資金が増える可能性が高いのにルール通り売買しない。

意味がわからなくないですか?

どこに悩む必要があるのでしょう。

そのルール通り売買していればバックテストの結果を見る限り資金は増えているのです。

だったらそのルール通り売買していれば、未来の相場でも資金が増える可能性が高いのです。

不確実性の高い相場の中で唯一確実性の高い売買ルールを見つけたのです。

これを守れなければ残念ながらトレードで利益を上げることはできません。

 

  • トレード歴5年以上
  • 自分の売買ルールを持っていて
    そのルールの勝率、ペイオフレシオなどの各数値を理解している。

 

この2点をクリアできたとき、メンタルコントロールができないと悩んでいた自分が過去のものとなります。

 

メンタルトレーニング

結論からいうとメンタルはトレーニングしようと思って、トレーニングできるものではありません。

しかし、結果的にメンタルのトレーニングに繋がるという方法はあります。

それは

小さな成功の積み重ねです。

 

啓発書籍やビジネス本などあらゆるところで目にするワードですが、これは本当だと思います。

大きな目標を持ち、その中の小さな目標から達成していく
というよく聞くフレーズですが

トレーダーに置き換えると

大きな目標はトレードだけで食べていける、だとすると小さな目標の一つにトレード手法の確立があります。

トレード手法を確立するためにしなくてはならないことはルールを構築して、バックテストをしなくてはいけません。

何回もルール構築をし、何回もバックテストをしてそしてようやく一つの自分なりのトレード手法を手に入れた。

その小さな目標達成が自分の経験値となり、自分の自信に繋がります。

自分に自信がでてくると、メンタル面が強化されます。

メンタルが強化されたということは、小さな目標達成の工程が結果的にメンタルをトレーニングしていた、ということになります。

 

メンタルをトレーニングしようと色々な方法を試さないでください。

地道に目の前にある小さな小さな目標をクリアしていく
その工程が結果的に自分の自信に繋がり、メンタル面を強化してくれます。

 

まとめ

トレーダーの最終関門ともいえるメンタル面の成長は一人一人性格、価値観、感性が違うので、画一的な方法はありません。

ある人にとっては有効な方法でも、ある人にとってはまったく使えないということが普通にあります。

今回はメンタル面の概念についてご紹介しました。

 

今後はどうやったらメンタルが平常心でいられるのかをご紹介していきますが、それはあくまでも私の感性での方法になります。

一人一人感性が違うので、私の方法を読んだ後に
自分だったらどうすればいいかな?
と考えることがトレーダーとして成長できる秘訣になります。

一歩間違えれば勝ち組トレーダーでも負け組へと転落してしまう。

それほどに重要なメンタル面。

常勝トレーダーであり続けることも、また難しいのです。

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