急落からの反発が鈍いNYダウとドル円相場、歴史的な大暴落相場が目前に迫っているのかもしれない。

NYダウが急落してから1週間が経ちますが上昇基調には戻れていません。

10月9日に「暴落するかも?」的な記事を書いたのですが、その翌日に相場全体が急落しました。

ドル円、NYダウ、共にヘッドアンドショルダー形成!10月相場入りでイヤな予感しかしない。

 

まさか翌日に急落するとは思いませんでしたが、危険な下げがくるかもしれないと構えていたので特に被害はありませんでした。

被害はないというか、むしろ少し利益を頂けた状況です。

 

最近は為替相場がめっきり大人しい相場環境なので、米国株価指数をメインにトレードしています。

朝方のNYダウの急落の流れに乗ってショートで少し利益を頂きましたが、その翌日に反発狙いの短期ロングでやられて結局プラマイゼロでした、笑

 

ただ、今回の今年2回目のNYダウの急落で思ったことがあります。

 

そろそろ本格的な暴落相場を想定していたほうがいいのかもしれない・・・と。

 

NYダウが下がればドル円に上昇の余地なし

ドル円はアメリカの圧倒的な好景気と政策金利上昇のサイクルによってロングポジションが圧倒的に優位な状況です。

リスク回避の材料がでても、その強い買い圧力により上昇の流れに戻り下げトレンドにはなりません。

しかし、いくらドル円にとって買いの材料が豊富な相場環境でも、NYダウが下がればドル円も下げます

 

10年以上前の過去のチャートから見ればわかりますが、NYダウが下落している最中にドル円だけが上昇していく相場は確認できません。

  • スワップ金利が高いから
  • 持っていれば建値まで戻ってくるから
  • アメリカ景気は絶好調だから大丈夫

 

色々な理由でロング狙いをするとは思いますが、NYダウが本格的に暴落したらそんなことは言ってられないですね。

直前までの相場環境とは全くの別世界になるからです。

 

リピート系自動売買の時代が終わる可能性

昨今のFX市場ではリピート系のトレードがかなり流行っています。

相場を見ずに日々チャリンチャリンと安定的に利益を運んでくれるので流行るのも納得なのですが、それはある程度戻ってくる相場でしか通用しないトレード手法です。

 

為替相場自体、株の相場と違って一方通行の相場環境になりにくいです。

理由は通貨の強弱での綱引きにより相場が形成されるからです。

綱引きにより形成される相場ゆえに、レートが行ったり来たりしやすくリピート系のトレードが有効な環境が多いのですが、流行りのトレード手法はいつか終わりを迎えます

流行りのトレード手法の有名どころでいうと、直近では2000年代の円キャリートレードですね。

 

当時は日本以外の先進国の政策金利が軒並み高く、クロス円を保有しているだけで今とはくらべものにならないくらいスワップ金利がもらえました。

それゆえに主婦などの間やトレードが未熟な人でも、買いポジ保有で楽に利益を上げることができた相場環境でした。

 

その後はサブプライム問題からのリーマンショックでご存知の通りですね。

 

個人的な感覚としては、円キャリートレードは今のリピート系の流行りに似ているものがあると思っています。

 

想像してみてください。

ドル円が一切の反発を見せずに10円強下落していく相場を・・・

 

過去にはそういう相場があったんです。

 

過去にあったということは未来でも起こりえる相場なんです。

 

それでも計算してリピート系でうまくトレードできる人もいると思います。

ただ、今後確実にリピート系が機能しづらい相場環境は必ずきますので、そういう変化に対応していけるかどうかがトレードで利益を上げ続けていく上でかなり重要な要素になってきます。

 

いつ大暴落してもおかしくないNYダウのチャート

FXだけでトレードしていてもNYダウのチャートは見ておいた方がいいです。

その理由の一つは上でも述べたように、NYダウが下がれば相場全体が下がるからです。

そんなNYダウを見てみましょう。

 

NYダウ 週足 ※画像はクリックでアップになります。

長期200SMA 中期50SMA

レートが近年の相場環境の中で高値圏に位置し、長期の移動平均線からかなり乖離しており、なおかつ上下にボラティリティが高く動いているときは非常に下落の可能性が高く、危険な相場環境です。

ドル円でも2015年は上下にボラティリティが高く変動し、翌年の2016年に下落相場入りしています。

ただ、NYダウの下落相場入りはドル円のそれとはレベルが全く違うものです。

NYダウが下落相場入りすると相場全体が下落基調になるからです。

 

一個目の矢印はリーマンショックの原因を作ったサブプライム問題が市場に意識され始めたときですが、すぐには下落を開始せずに上下にボラが高くブレ始めています。

この頃もアメリカの景気は良好でしたが、サブプライムという問題がでてきたため、市場は「買いなのか、売りなのか」迷いが生じたために上下にレートが揺れているんですね。

 

今のアメリカの環境ってどうだと思いますか?

好景気なのは間違いないのですが、米中貿易摩擦がやや市場に軽視されているような気もします。

米10年債利回りが3%超えを定着しだしているのも気になるところです。

いずれにせよ、FXしかやらない人でもNYダウのチャートは見ておいたほうがいいです。

 

歴史に名を残す、前代未聞の大暴落相場が目前に迫っているのかもしれないのだから。

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