私は昔、専業トレーダーだったときがある。
しかし現在は兼業トレーダーだ。
兼業といっても会社員として働いているワケではない。
すでに私はセミリタイアをしている。
なぜ専業トレーダーから兼業トレーダーになったのか
専業トレーダー時代の失敗談
私が思う専業トレーダーをオススメしない理由
などを書いていきたいと思う。
専業トレーダーと兼業トレーダーの違い
専業と兼業の違いについてはほとんどの人が理解していると思います。
- 専業:収入源がトレードだけ
- 兼業:収入源がトレード以外にもある
一般的に兼業トレーダーというと、会社員や自営業などの労働との兼業をイメージする人が多いと思います。
ただ私の中での兼業の定義は、労働をしていなくてもトレード以外の収入源がある人は兼業だと思っています。
- 株の配当収入
- 不動産賃料収入
- 印税収入
- 情報収入(ブログ、動画投稿、SNS、他WEBコンテンツ)
こういう不労所得と言われるヤツですね。
パッと思いついただけでも4つでてきました。
他にもまだあると思います。
何れの不労所得も構築までには労働に近い労力を必要としますが、一旦構築してしまえば正に不労所得ですね。
こういった収入がありつつトレードで収益を上げている人は兼業トレーダーだと思っています。
専業トレーダー時代の失敗談
私は現在株(ETFなど)の配当収入、情報収入、労働収入、これらがあるので立派な兼業トレーダーです。
労働収入については正に労働です(笑)
といっても個人で受けている仕事で月の労働時間は10時間以内です。
以前いた会社から個人としてお願いされている案件がいくつかあり、自分の裁量で片手間でできる案件なので社会との関わりを持つ意味でも引き受けています。
トータルの収入割合で言うとトレード収入8:兼業収入2ぐらいです。
この割合だけで見ると
『オレだったら、私だったら専業になってる!』
と思う人は多いと思います。
ですが兼業収入2を無くした途端、私の場合トレード収入は8から4くらいまで一気に落ちます。
その理由は兼業収入の安心感がないためリスクのあるトレードを見送ってしまうからです。
専業になりたてのころは、まさにトレードの収入だけでやっていました。
ある程度の資金を作り、数年はトレードでの収入がなくても生活できるようにはしていました。
しかし・・・
会社員との兼業でやっていたときは給料収入という安定した収入があったので、リスクを積極的に取りにいくトレードができていたのですが、専業になってしばらくしてから以前はできていたトレードができなくなってしまいました。
- 以前はエントリーしていたポイントでなぜか躊躇しだす。
- エントリー見送りで思惑方向へ相場が動き、とれた相場を取り逃がす。
- メンタルが少し揺らぐ。
上記①~③を何度も繰り返しました。
資金を大きく減らしてはいないのですが、とれた相場を何度も取り逃して全然稼げなくなったのです。
専業トレーダーとして非常に焦りました。
焦った時点で専業トレーダー失格ですね。
その後はその焦りのせいでメンタルがブレまくって取り返そうとムチャなトレードをして資金を大きく減らすというお決まりのパターン。
幸いなことに資金を全て溶かすまでには至らず、我に返りました。
そして家の近所の公園などに散歩へ出かけ、冷静になって考えて見ました。
こうなってしまった根本の原因はなんなのだろうか
原因と思われるものをひとつずつ辿っていくと最後に行きつく答えがありました。
それは給与収入というトレード以外の収入がなくなったためでした。
専業トレーダーから兼業トレーダーになった理由
あくまで私の場合ですが、専業より兼業のほうが稼げるからという理由です。
上記でも説明しましたが、兼業で他の収入があるとトレードで多少資金を減らしたところでメンタルがまったくブレなくなります。
またトレードでアクセルを踏みたいときに躊躇せずに攻めのトレードができるようにもなります。
トレード以外の収入というものが自分のメンタルとトレードのパフォーマンスに大きく影響していたことを思い知らされたため、専業トレーダーは諦めて兼業トレーダーとしてやっていくことに決めました。
ただ会社員にはもう2度と戻らないと決めていたので、専業から兼業になるために私がとった行動は
- 断りを入れていた前の会社からの依頼を個人として引き受ける(労働収入)
- ETF(株や不動産)を残りの資金とトレードの収益で適度に買う(配当収入)
この2点です。
労働収入は今も雀の涙以下の報酬ですが、ETFなどの配当金はトレードの収益を徐々に買い付けに回すことにより少しづつですが増えていき、その度にメンタルが安定してトレードの収益が増加していったのを覚えています。
私が専業トレーダーをオススメしない理由
それは不安定だからです。
ただ単純に相場は不安定だからという意味と、収入源がトレード1本しかないからという意味もあります。
毎年色々な表情を見せる相場から安定的に利益を上げ続けるのは至難の業です。
トレードがうまくいっているときは自分の想定が恐ろしいほどに当たりますが、ダメなときは本当に何をやってもダメな時が必ず来ます。
休むも相場という格言を聞いたことはあると思います。
ダメなときがきたら休んだらいいんですよ。
ただ専業トレーダーの場合、生活がかかっていますので休んでいたら稼げませんし、とれた相場を取り逃すこともでてきます。
そんなことがあってはならないのが専業トレーダーです。
ダメなときでもある程度はトレードし続けて感覚も鈍らせないようにしておかなくてはいけません。
さて、そんな精神状態でまともなトレードをし続けていけるのでしょうか・・・?
キャッシュフローのポートフォリオという考え方
そもそもあなたがFXを始めた理由はなんですか?
給料だけじゃ不安だから他の収入源を作りたい
旦那の給料だけじゃ不安だから私も収入源を作らなくちゃ
ほとんどの人がこういう理由だと思います。
要は収入の柱が1つじゃ不安だから2つ欲しいということですよね。
それはトレーダーであっても同じことです。
そもそも給与収入というのは世間的に見て安定収入です。
そんな安定してる給与という収入でさえ他にもうひとつ収入源が欲しいと思っているのに、不安定なトレードの収入1本でやっていくなんて無理があるんですよ。
もちろん2~3年の短期で考えたらいけると思いますが、5年以上の長期で考えた場合、専業トレーダーは相当に厳しいと思います。
それに現在の資本主義社会では収入の柱を1本でやっていくのはかなりリスキーです。
それは安定している給与収入でも一緒です。
トレーダーだってどんなにうまい人でもトレードの収入1本でやっていくなんて相当リスキーだと思います。
現代社会ではキャッシュフローのポートフォリオという考え方が必要不可欠です。
太い収入の柱を1つ持つのではなく、そこそこの収入の柱を複数持つという考え方です。
今から専業トレーダーを目指そうと思っている方
少しづつでいいのでキャッシュフローのポートフォリオ作りをしていくことをオススメします。
いつかトレードが不調になったとき、ポートフォリオからの兼業収入があなたのメンタルを救ってくれることになります。
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