押し目を狙うトレードをしていてこんなことを思ったことはないだろうか?
一体どこの押し目を狙ったらいいのかわからない
損切続きで押し目狙いなんて勝てないんじゃないか?
こういうのは誰しも通る道で、トレードの経験を重ねるほど押し目の狙い方のコツというのがわかってきます。
ただ、押し目の狙い方がある程度わかったとしても実は押し目狙いに向いている通貨ペアがあるのをご存じだろうか。
今回はそんな押し目狙いに向いている通貨ペアの判断の仕方と基本的な押し目狙いの方法を書いていきたいと思います。
基本的な押し目狙いのトレード
押し目を狙う方法は色々ありますが、多くの人が使っている代表的なインジケーターでの基本的な押し目狙いをご紹介していきます。
移動平均線の押し目買い
オーソドックスな移動平均線を使った押し目狙いのトレードです。
みんなが見ている移動平均線だからこそ実は優秀なインジケーターであり、覚えておいて損はない押し目買い方法です。
移動平均線を使って押し目買いを狙う時にまず最初に確認しなければいけないのは
長期移動平均線に傾きがでているのかどうかです。
長期移動平均線が真横になっているときはレンジ相場の可能性が高いので、そんな環境で必至に押し目を狙っても損切貧乏になるだけです。
- 長期MAに傾きがでているのか
- 長期MA付近で反発した後、更に短期MAを上回ってきたか
※戻り売りの場合も基本的に考え方は一緒です。
①⇒②の順番で環境認識をしていって押し目エントリーをするのが失敗を少なくするコツです。
ラインを使った押し目買い
トレンドライン、サポートライン。レジスタンスライン
こういったラインを使った押し目狙いの方法になります。
先ほどの移動平均線のところで使ったドル円のチャートとまったく一緒のチャートです。
SMAの表示を消してラインを引いて見るとこんな感じになります。
ただ、ラインを使っての押し目狙いは少し上級者向きになります。
ラインでの押し目狙いはうまくいけばピンポイントで押し目をとれる可能性もある反面、ラインをすんなり引けるようになるにはそれなりのトレード経験値が必要です。
うまく引けたと思っても間違ったラインを引いている可能性もありますので、ラインでの押し目狙いがうまくいかないと思う人は移動平均線での押し目狙いに切り替えたほうがいいかもしれません。
また、ラインでの押し目狙いのコツはトレンドラインと水平線ラインが重なるポイントを探すということです。
トレンドラインのみや水平線ラインのみで押し目判断をしてもいいのですが、その分ダマシが多くなることだけは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
押し目狙いで絶対に覚えておきたい相場環境認識法
押し目を狙っていくにあたり絶対に覚えておいたほうがいい環境認識の方法はダウ理論です。
ダウ理論はトレンドの定義を明確にしてくれている理論ですので知らない方は絶対におぼえておいてください。
私のほうでも記事にてまとめていますので、ダウ理論を知らない方は是非読んでおいてください。
また移動平均線で押し目を狙っていこうとしている方は、ダウ理論と合わせてグランビルの法則というのも重要になってきます。
こちらも私の方で記事にしていますので移動平均線を使っていこうとしている方は参考にどうぞ。
押し目狙いのインジケーターはどれがいいのか
上記では移動平均線とラインでの押し目狙いのご紹介をしました。
他にも色々なインジケーターがありますが、結局どれを使ったほうが一番いいのか?
と気になる人がほとんどだと思いますが、結論を言うとどれもほぼ変わらないということです。
というのも、私は勝てるようになるまでの間に色々なインジケーターを使用して押し目を狙ったトレードをバックテストしていきました。
その際に気づいたのはどのインジケーターを使っても押し目を狙ったトレードのバックテストの結果はあまり変わらない結果になったのです。
個人的には少し衝撃な結果でしたが、このような経験からもインジケーターを変えたからと言って結果が劇的に変わるということはなく、大事なのは自分にとって使いやすく、押し目の判断が簡単にできるようなインジケーターを使っていくことが大事なんだと気づきました。
私は基本SMAを使っていますが、それは私にとって使いやすいだけであり、あなたにとって使いやすいワケではないので色々なインジケーターで押し目狙いをしてみて自分が一番使いやすいインジケーターを見つけていくことが重要です。
押し目狙いに向いている通貨の判断
キチンとチャート分析をして相場環境認識もしているのに押し目狙いでのトレードが勝てないという人も結構いると思います。
実はそういう人は押し目狙いトレードの結果がでにくい通貨でトレードしている可能性が高いのです。
- トレンドの発生頻度が高い
- トレンドが発生したら比較的長く続く傾向がある
- 通常時から程よいボラティリティがある
まずは下記のチャートをご覧ください
先ほどのドル円 1時間足のチャートです。
次にポンド円 1時間足のチャートです。
似たようなチャートですが、ポンドのほうがエントリーポイントからの利幅の伸びがあることがわかると思います。
それもそのはず、ポンドの方が普段からボラティリティが高いので押し目を狙った損小利大のトレードをするにはうってつけなのです。
押し目狙いは基本的にはトレンドのエネルギーを利益に変えていく手法です。
押し目狙いのオーソドックスな利確の場所は直近高値超えなどです。
また押し目を狙っている多くの人は損小利大のトレードを意識していると思います。
しかしボラティリティがないとトレンドの発生頻度が低いし、そもそも直近の高値を超えてくれないため中々利確につながりません。
上記のチャート画像のドル円は比較的キレイな上昇トレンドを描いていますが、ドル円であのようなキレイなトレンドが発生することは稀です。
是非ご自分でドル円のキレイなトレンドを探してみてください。
ポンドよりもトレンドの数や伸びが少ないことが分かると思います。
じゃあドル円よりもポンドのほうが押し目狙いに向いているのかというと、必ずしもそうとは限らないのです。
すべてはトレードの戦略にかかってきます。
例えばリスクリワードを1:1にすればトレンドの伸びがあまりないドル円でも優位性のある押し目狙いができてきます。
同じようなリスクリワード1:1をポンドでやってしまうと、トレンドが伸びる期待値のある通貨なのに早めに利確してしまって取れたはずの利益を取り逃すことも多くでてきます。
ドル円だから押し目狙いは勝てないとか、ポンドだから勝ちやすいとかではなくその通貨が持つ特性を考えて押し目を狙っていく必要があります。
大事なのはムダなエントリーをいかに減らすかとその通貨ペアがもつボラティリティがすごく重要になってきます。
損小利大の押し目狙いをするならポンドのほうが向いているのは間違いないですが、高すぎるボラティリティが苦手な人もいると思います。
そういった方は比較的ボラティリティが低いドル円や豪ドル円でリスクリワード1:1で押し目狙いをしてみるのがいいかもしれません。
押し目狙いで絶対にやってはいけないこと
押し目を狙って待っているのに強烈なトレンドがでて全く押し目を作らないトレンドを見たことはありませんか?
俗にいう「押し目待ちに押し目無し」と言われるトレンドです。
自分の相場の方向性は買いなので押し目を狙おうと待っているのにズンズンと上昇していく相場
押し目がでていればとれたであろう利益・・・
気持ちに焦りが生じて利益を逃すまいとその強烈なトレンドに飛び乗るエントリー
結果そこが高値でズルズルと下がってくる、というオチですね
強烈なトレンドに飛び乗るエントリーは押し目狙いの人は絶対にやってはいけません
もちろんそういった強烈なトレンドの発生を待っている人が「待ってました!」と言わんばかりに飛び乗るのは全然OKです。
それがなぜOKなのかというとその人は強烈なトレンドの発生を待っていた人だからです。
押し目の発生を待っていた人ではないんです。
ではあなたはどうでしょうか?
押し目の発生を待っている人のはずです。
であれば強烈なトレンドが発生した場合はエントリーを見送らなければいけません。
相場の方向性は合っているのに利益を逃すような行為は非常に心苦しいと思います。
ですが、トレードは一貫性を持った行為をしていかないと絶対に勝ち続けるのは無理です。
強烈なトレンドが発生した場合は、焦ってエントリーすることは絶対にせずに心を落ち着かせてゆっくりと次のチャンスを待ちましょう。
相場は逃げません、必ず次のチャンスがやってきます。
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