もうすぐ夏相場入りです。
月末のFOMCを終えたら8月の閑散相場に入り、取引量が少なくなってきます。
少なくなってくるとどうなるかというと、ちょっとした大口の取引がでると値が飛びやすくなるということ。
去年の8月にはトルコリラでセリングクライマックス
年明けにはドル円、豪ドル円主体のフラッシュクラッシュ
今年のGWは初の10連休で市場全体が警戒していたので何も起きませんでしたね。
みんなが警戒していると何も起きないのが相場ってもんです。
さて、今年は米国の利上げが焦点となり皆が注目しています。
利上げは確定で市場は見ています。
それが0.25%なのか、0.5%なのか
ただ、あまりにFOMCに注目がいってしまって夏枯れ相場前に相場の急変動を警戒する声があまり聞こえてこないのが少し引っかかります。
そういった声が聞こえてこないということは皆が警戒していないということ。
そんな皆の思いとは裏腹にチャートは思いのままに形成されていきます。
警戒していれば危険なサインをチャートは出してくれるのに・・・
セリングクライマックスには前兆がある
予測しにくいと言われるセリングクライマックスですが、実はしっかりとチャートは危険なサインを出しておりトレードを長く続けている人ほどそういったサインには気付いているのです。
過去に書いたセリングクライマックスとフラッシュクラッシュの記事です。
こちらに詳細を書いているので知りたい方はご覧ください。
簡潔にいうとセリングクライマックスやフラッシュクラッシュの前兆とはジリジリと下げ続けるチャートです。
ユーロ主導のセリングクライマックスを警戒
まずはユーロ円のチャートをご覧ください
ユーロ円 日足 ※チャート画像は全てクリックでアップになります。
ジリジリと下げ続けるチャートを形成しているのが分かると思います。
ただ、ジリジリと下げ続けるチャートだけではセリングクライマックスは起きないのです。
- 皆が損切を置くような分かりやすい節目のポイントがある
- 薄商いの相場(日本時間の早朝、GW、夏枯れ相場、年末年始)
- 1と2の条件を満たしながらジリジリと下げ続けるチャート
この3つの条件を満たしながらジリジリと下げ続けるチャートを形成しているとかなり危険なチャートと言わざるを得ないです。
ユーロドルもジリジリと下げ続けています。
ただユーロドルは7月末のFOMCを経過して見ないとなんとも言えません。
利上げは織り込み済みですが、0.25%か0.5%で市場の反応が変わってくると思いますのでそれを見てから判断していきたいと思います。
もしドル高で反応した場合、ユーロドルは下げの反応になりますのでユーロ円にも下げ圧力がかかってくると思います。
そしてそのままの下げ圧力で夏枯れ相場入りした場合、ユーロ円でのセリングクライマックスの発生はかなり高いと思っております。
セリングクライマックスを売りで狙いに行けるトレードの技術を持っている人は狙って見るのもおもしろいと思いますが、ムリして狙いに行く必要はまったくないトレードです。
ただユーロ円主導でセリングクライマックスが起きた場合、当然ドル円などの円相場にも影響がでますので警戒しておくに越したことはない8月相場となりそうです。
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