イベント目白押しの1週間、短期的にテクニカルが通用しなくなる可能性も。

相場のほうはずいぶんと落ち着いている環境ですね。

今週は相場を動かすイベントが目白押しです。

  • 12日(火) 米朝首脳会談
  • 13日(水) FOMC政策金利発表
  • 14日(木) ECB政策金利発表

FOMCやECBのイベントは定期的に訪れるイベントなので特に値動きに関して恐れる必要はないですが、今回はそこに米朝首脳会談が絡んできます。

この会談の結果などがトレンドの方向を決定づける要因にはなりにくいと思いますが、何かあった場合の相場へのインパクトは絶大です。

特にこういった単発的に起こる超重要イベント、直近の過去の例でいうとイギリスEU離脱国民投票の日、トランプ大統領誕生のアメリカ大統領選など、相場へのインパクトは絶大でした。

なぜこういった単発の重要イベントが相場への影響度が絶大なのかというと、単純に市場参加者が経験したことのないイベントだからです。

FOMCや米雇用統計などは定期的に訪れるイベントです。

結果がどうであれ、市場参加者はある程度値動きは想定できます。

しかし単発のイベントは市場参加者が経験したことのないイベントのため、結果がでてもどういう値動きになるのか想定できません。

それゆえに相場へのインパクトは絶大で市場参加者の心理が揺れ動きます。

市場参加者の心理の集合体であるチャートは、そういった状況の相場環境では普段使っているテクニカル分析などは通用しないことが多くなります。

なぜ通用しなくなるのか、ですが
レートがテクニカルなポイントにきたとしても、相場参加者はそんなテクニカルなポイントよりも単発の重要イベントで発生した突発的なニュースのほうをはるかに重要視しており、テクニカルなポイントが市場に全然意識されなくなるからです。

人それぞれテクニカル分析のやり方はあると思いますが、こういった単発の重要イベントのときは短期的にテクニカル分析が通用しなくなるときがある、と頭の片隅に置いておくだけで、いざその時がきた場合に余計なトレードはせずに少しは冷静でいられます。

とにかくトレードでは資金管理を徹底していなければ相場で生き残り利益を上げ続けることはできませんので、突発的にレートが激しく動いたとしても焦らずに、ポジションを持つならいつもより少ない枚数で持つようにしておきましょう。

投機筋IMM円ポジションは2カ月近く動き無し

今年の3月まで続いていた投機筋の円ショートですが、4月に入り円ロングへと転換し、そのまま円ロングが継続していこうかという流れでした。

過去の例から見ても、一旦転換した投機筋のポジションはそう簡単に戻らないことがほとんどでしたが、今回は不思議なことに2カ月近く円ロングと円ショートの間をいったりきたりしています。

個人的にはなんとも薄気味悪い展開だと感じています。

本当に投機筋達は円の方向感がわからないでいるのか。
AIに職を奪われた下手な機関トレーダー達が新たにファンドを立ち上げて下手なポジションをとっているのか。

真相はわかりませんが、何が起きても身構えておくに越したことはありません。

6月に入り、今年の相場も折り返し地点となりました。

皆様の収支はいかがでしょうか。

今週1週間、なんの波乱もなく無事通過したとしても、年後半にかけてかなりボラティリティの高い相場がきてもおかしくないと思っています。

2016年11月のアメリカ大統領選直後では、ドル円は約1カ月半で10円強動きました。

最近FXを始めた人は経験したことのない値動きだと思います。

例年、秋はボラティリティの高い相場環境になりやすいので、油断せずに資金管理を徹底していきましょう。


ブログランキングヘ

コメントを残す