私は現在、投機であるトレードの収入がメインとなっております。
10年以上相場と向き合っていますので、多少パフォーマンスが悪い年はでてきますが、今後も利益を出していける自信はあります。
ただ、長く相場をやっていればいるほど
安定的に相場から利益を得ることの難しさを痛感してきます。
FXというものを知って、どうやら稼げるらしいと鼻息フンフンでトレードに参入してくる人たちが数多くいます。
自分もその一人でした。
もし、トレードの経験が浅い人がこの記事を読んでいたら知っておいてほしい。
安定的な収入を得る方法として、トレードは不向きであるという事を。
投機家から投資家へ
そもそもトレードというものは投機にあたります。
投資と投機の違いが分からない人はこちらの記事をご覧ください。
⇒投資と投機の違い
そして投機とは、キャピタルゲインの収益を狙うことを言います。
キャピタルゲインとインカムゲインはこちらの記事にて詳細に書いています。
⇒目を覚ませ!FXで月利10%など安定を狙うと負のループにハマる
キャピタルゲインで利益を得る方法は、その性質上、不安定な利益になります。
変わってインカムゲインは、その性質上、安定的な利益を得る方法になります。
自分の人生を豊かに
時間に縛られず
相場の値動きに一喜一憂せず
安定的に人生をイージーモードで過ごしたいのなら
最終的には、インカムゲインのほうにシフトしていかなければいけません。
トレードが好きで好きでたまらない!
一生やり続けていたい!!
という人以外は、最終的にはインカムゲインの収益を狙いにいくことをオススメします。
トレード期間が長いほど、金融危機に巻き込まれる確率があがる
これはもう当然のことです。
近年ではおよそ十年前後に一度、金融危機が起きています。
かなりのトレード上級者でない限りレバレッジをかけたトレードをしている以上、スキを見せた瞬間に相場はあなたの資金をあっという間に奪っていきます。
YOUTUBEとかで動画を探せばすぐに色々でてきます。
何千万、何億と、長年かけてトレードで得た利益があっという間に溶けていく動画が・・・
もちろん資金管理やメンタルコントロールを徹底していればそのようなことにはなりません。
しかし、トレードで大金を築いた人達もまた、資金管理やメンタルコントロールができていた人達なのです。
何が言いたいのかというと
どんなにトレードの技術があって資金管理とメンタルコントロールができていても、相場はスキあらばあなたのメンタルを揺さぶりに来て、資金管理を滅茶苦茶にさせて、あなたの大切な資金を奪っていけるのです。
私自身、今更相場にメンタルを揺さぶられて変なことをするようなことは無くなりました。
ただ、たまーに相場に対して、イラっとすることはあります。
「おーい、いつになったらトレンドがでるんだい・・?」
「何回ストップに引っかけてから上昇すれば気が済むんだい・・・?」
などですね・・・
これでメンタルがブレまくって変なトレードをしたり資金管理が滅茶苦茶になることはないですが、相場に対して100%メンタルが正常でいられていない以上、スキを見せれば相場はいつでも私の資金を奪いに来ます。
FXではメンタルコントロールが重要!!
と、どこを見渡しても言われています。
確かにそうなのですが
相場に対して100%メンタルがブレない人なんていないのではないか?
というのが私の持論です。
人間なんですから、トレードしていて相場に変な値動きが続けば、大なり小なり人の心は揺れ動くと思います。
その揺れ幅を小さくしましょうね
というのがメンタルコントロールなのですが、それゆえにトレードで大金を掴んだ人でも、自分の理解を超えた相場が目の前で展開されたときに、時として心の揺れ幅が大きくなり、ダメだとわかっていても滅茶苦茶なことをしてしまい、大切な資金を溶かしてしまうんだと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、私の言いたいことは
レバレッジをかけてアクティブにトレードしていると
どんな人でも、いつでも資金を吹き飛ばす可能性がある
ということです。
この記事は最終的に安定して人生を豊かにしたい人に向けて書いています。
私自身トレードが好きですし、世の中にはもっとトレードが好きな人もいると思います。
トレードをやめろ!!
と言っているのではありません。
ただ、長きに渡って収入のメインをトレードという不安定なキャピタルゲイン狙いのものにしておくのは相応のリスクがあります。
インカムゲインの収入をメインに
キャピタルゲインの収入をサブに
人生をのんびり安定して豊かにしていきたい人は
最終的にはトレードのキャピタルゲインの収入ではなく、インカムゲインの収入をメインにしていくほうが、その望みは叶いますよ。
ということをお伝えしているだけです。
金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
ロバート・キヨサキの金持ち父さん貧乏父さんという本があります。
かなり有名な本ですが、現在の資本主義社会の構造を例えを含めてわかりやすく書いてある本です。
この本に衝撃を受けた人も多いと思います。
資本主義社会の構造を知っている人が読むと、何を今更な本ですが、知らない人はかなり勉強になる本ですので一読しておくことをオススメします。
そしてその金持ち父さんシリーズの中でキャッシュフロークワドラントというシリーズがあります。
その中にでてくる、世の中の人間の分け方に下記の分け方があります。
E (Employe:従業員) | B (Business owner:起業家) |
S (Self-Employed:自営業者) | I (Investor:投資家) |
簡単に言うと、EとSは労働者で真のお金持ちはBとIだ。
というものです。
ちなみにトレーダーはSの自営業者になります。
いや I だろ
と思いたくなるのですが、両者の決定的な違いは
- EとS 自分が動かなければお金が入ってこない
- BとI 他人が動いたら自分にお金が入ってくる
この差になります。
FXトレーダーは自分でポチポチトレードしなければお金が入ってこないのでSです。
EAの自動売買はかなり I に近いと思いますが、それを細かく管理するのは自分になるので結局のところSになります。
I の人はズバリ、インカムゲインでお金を得ている人です。
不動産の家賃収入であったり、株の配当金であったり
保有しているだけでお金が発生する資産がある人が I になります。
トレードをしている人はお金が欲しいと思っている人がほとんどです。
であれば、よほどのトレード好きでもない限り、いずれは I のグループを目指さなければいけません。
しかし、I のグループでそこそこのインカムゲインを得るためには、かなりのまとまった金額が必要になってくるのです。
トレードの利益をインカムゲインの資産へ
FXに限らず、トレードの魅力のひとつはやはり
少ない資金を大きな資金へ増やすことができることです。
これはインカムゲイン狙いにはできない、キャピタルゲイン狙いの大きなメリットです。
I のグループへ行き、本当の意味で自由を得るためには
トレードで得たキャピタルゲインの大きな利益を少しずつインカムゲインの資産へ振り分けることです。
トレードで得た利益をさらにトレードで増やすのもいいのですが、ある一定の金額ラインを超えると、レバレッジが効くトレードでは複利で増やす意味があまりなくなってきます。
極端な数字で例えると、5億持っている人がトレードで複利でガンガン増やすよりかは、そのうちの何割かをインカムゲインの資産へ移し、トレードのリスクを減らした方がイージーモードの人生を歩めます。
金額に関しては個人で価値観が違うのでなんともいえませんが、自分の中でこれぐらいまで、と決めておいてトレードの利益がそこに到達したのなら、それ以上の利益はインカムゲインの資産に振り分けていけば、いずれ I のグループへ移行できて豊かな人生を歩むことができます。
ちなみに私が振り分けているインカムゲインの資産は米国株です。
理由は、歴史的に見てパフォーマンスがいいからです。
⇒メンタルが安定する、株式インデックス投資のススメ
最後に
ここまで書いたのはあくまで私の価値観での話であり、万人受けするような内容ではありません。
しかし、本当の意味で経済的自由を得て、安定した豊かな人生を歩みたいのであれば B か I に移行しなければいけないのは間違いありません。
また、レバレッジをかけてアクティブにトレードしている以上、いつ相場から資金を奪われるかもしれないリスクと隣り合わせでいなければいけないのも間違いありません。
いかに資金管理を徹底していようとも、スイスフランショックに代表されるような急変動に巻き込まれる可能性はゼロにはできないからです。
いつ、相場から大切な資金を大きく奪われても大丈夫なように、少しづつインカムゲインの資産にお金を振り分けておくことをオススメします。
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