FXというトレードの世界に入ってきて色々調べているうちに、借金を負う可能性があるということを知った人も多いのではないでしょうか。
初歩的なことですが、今回はそんなFXで借金を負う可能性について解説していきたいと思います。
消費者金融で借りてFXで溶かして借金・・・
なんて当たり前のことは書きませんので安心してください。
窓開けで強制ロスカット
FXの場合、通常であれば週明け以外窓開けは起こりません。
そして週明けで窓開けが起きてしまった場合、口座資金の状況によっては追証という借金を負う可能性がでてきます。
というのもトレードでは損切設定が必須ですが、いかに損切設定をしていようとも窓が開くと、その空いた空間は値がついていないことになるため損切注文が発動せず、値が付いた窓開け後のレートで損切注文、もしくは強制ロスカットが発動します。
理屈でいうと、下の図のようなことが実際に起こります。
ドル円のレートで例えると
口座資金100万の人が20Lot売りポジションを持ち2円上に損切を置いたとします。
※1Lot = 1円動いて1万だとします。
本来の損失予定額は20Lot × 2円 = 40万
ですが仮に6円上に窓開けした場合
窓開け後のレートで損切が発動しますので
20Lot × 6円 = 120万
口座資金100万なのに120万の損失を負う羽目になるため
口座資金は−20万となり追証という名の借金が発生します。
現在の国内FXは規制が繰り返され、かけられるレバレッジが低くなっていますので窓開けで借金を負う人は少ないと思います。
またドル円で6円の窓開けと例えましたが、数円規模の窓開けならドル円でも過去何回もありますので油断はしないほうがいいと思います。
レートの急変動、強制ロスカット発動せず
2015年1月15日
歴史に残るスイスフランショックというものが起こりました。
詳細は省きますが、数分で1000~2000pips(10円~20円)瞬間的に動き、業者にもよりますが、その日のスイスの変動幅は3000pips前後はありました。
スイス円 2015/1/15 1分足
※画像クリックでアップになります。
バックテストツール:Forex Tester使用
バックテストのデータなので比較的キレイにローソク足がありますが、リアルタイムで見ていた私からすると各業者で全然違うレートを表示していて窓開けしまくりでこんなにキレイなチャートではなかったです。
この場合でも損切を置いた場所が窓開けを起こしていたら、その場所では損切注文が発動せずに次に値が付いたポイントで損切が発動します。
FXの場合、通常であれば週明け以外窓開けは起こりません
と冒頭で説明しましたが、通常でない場合マーケットが動いているときでも数円規模の窓開けが起こりえます。
本当に恐ろしいのは窓開けよりこういう急激なレート変動だと思います。
ちなみにこのスイスフランショックで国内FXを使用していた人の中には損切が適正に執行されずに、400万の損失予定だったのが6000万の損失 = 借金になってしまった人もいます。
海外FXでクレジットカード入金
冒頭の消費者金融とは少し性質が異なるので一応解説しておきます。
海外FXでの口座入金方法にクレジットカードで入金するという方法があります。
クレジットカードのショッピング枠を使用して入金処理をするのですが、当然のことながら無いお金を入金することができてしまいます。
お金が全然ない人がクレジットカードのショッピング枠を使用して50万入金したとしてトレードでそのお金を溶かせば当然借金50万の完成です。
消費者金融で借りて・・・というのはお話になりませんが、海外FXでトレードしていて負け続けてついムキになってクレジットカード入金してそのお金も溶かしてしまった・・・
とかは比較的ありえる話だと思います。
クレジットカードの場合、出金時もタイムリーな出金ではなくなる可能性が高く、業者にもよりますが個人的には海外FXのクレジットカード入金はあまりオススメはできません。
対応策:借金を負わないようにするためには
FXをやっている以上、相場は何が起こるかわかりませんので借金を負う可能性をゼロにはできません。
しかし限りなくゼロにする対応策としては
- 国内FXを使う場合、レバレッジをできるだけ低くする
- 海外FXのゼロカットシステムを利用する
国内FXで低レバレッジ
国内FXでトレードする場合、レバレッジをなるべく低くしてトレードするしか対応策がありません。
現状でも規制の繰り返しでかなり最大レバレッジが低くなってきていますが、それでもトレードする場合は5倍以下でトレードするほうがいいと思います。
相場の値動きをナメていると、いつか痛い目を見ます。
海外FXのゼロカットシステム
今まで説明してきた
- 窓開けで口座残高がマイナスになって追証 = 借金
- レートの急変動で損切が追い付かず追証 = 借金
これらはあくまで国内FXを使用していたら、の話です。
国内FXは主に強制ロスカットのみが発動し、口座残高が一定より下になると自動でポジションを決済していきます。
要はそれに間に合わなければ追証 = 借金を負うのですが、海外FXの場合は強制ロスカットが間に合わなくてもゼロカットシステムというものがあり、口座残高がマイナスになってもリセットされてゼロになり追証という名の借金が発生しません。
ハイレバレッジだけに注目しがちな海外FXですがゼロカットシステムにメリットを感じて海外FXを利用している人も多くいると思います。
最後に
初心者の方であれば、国内FXを利用している人がほとんどだと思います。
であれば、レバレッジを低くしてトレードすることが余計な借金を負わずに済む唯一の方法です。
相場は時として想像以上の値動きをしますので、油断なさらず資金管理を徹底していってください。
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