先週のFOMCから相場の環境が一変し、ドル円は三角持ち合いを下へブレイクしてしまいました。
はじめにお伝えしておきたいのはファンダメンタルや市場コンセンサスの変化にテクニカルな変化が付いてくると本物のトレンドになりやすいということです。
今回はFOMCというイベントを経て、ドル円はテクニカル的にブレイクアウトという変化が起きています。
まず確実に言えるのは1月のフラッシュクラッシュからの戻しの上昇相場は終わったということです。
ドル円のブレイクアウト
ドル円は今回のも含めて、ここ最近で2回の目立つブレイクアウトが起きています。
ドル円 4時間足 ※チャート画像はクリックでアップになります。
12月のブレイクアウトからのフラッシュクラッシュの後はレートはみるみる上昇していきフラッシュクラッシュの下落をあっさりと回復しています。
12月のブレイクアウトはFOMCでパウエル議長が市場の期待を裏切り、あまりにもタカ派的な発言をしたことで結果的に株安、リスク回避の円買いが起きたため後にフラッシュクラッシュとなっています。
あわてたFRBは年明けに12月とはうって変わってハト派的な発言をし、安心した市場は売られたポジションを買い戻す動きを見せて結果的にフラッシュクラッシュの下落分を回復することとなりました。
さて、では今回のブレイクアウトです。
今回もFOMCを通過し、市場のコンセンサスが変化して結果的にブレイクアウトが起きています。
12月の時と同じ状況です。
ブレイクアウトが起きた後は1回目の戻しの局面ではかなりの売り圧力がでます。
今回もセオリー通りブレイクしてから一旦戻した局面では再度売り圧力がでて下落第2波を形成しています。
この一旦戻した節目の111円ちょうどのレートは今後はかなり意識されるポイントになりますので売り推奨のポイントにもなってきます。
そして12月と同じというと、またフラッシュクラッシュが起きるのかというとそれは誰にもわかりません。
しかしこのまま1カ月ほど大した戻しも見せずに109~111円付近をうろうろしているような相場になった場合はかなり危険だと思います。
なぜ1か月後なのか?
10連休のGWがあるからです。
1月に書いた記事でもお伝えしたのですが、フラッシュクラッシュが起きやすい相場環境というものがあります。
1月の記事⇒2019年明けのドル円、豪ドル円のフラッシュクラッシュからトレーダーが学ぶべきこと。
それは相場参加者が少ない薄商いのときです。
日本時間の早朝、日本のGWの東京タイム、8月の夏枯れ相場、年末年始。
しかも今年のGWは10連休と史上最大の連休です。
相場がどうなっても日本勢は東京タイムにはなにもできない状況です。
何も起きないに越したことはないですが、トレーダーとしては何か起きてくれた方が収益を上げる機会が増えるので何か起きてほしいという思いもあります。
個人的にはクロス円関係よりトルコリラのクラッシュが怪しいとは思っていますが・・・
GW前にチャートの形が怪しくなってきたらブログ記事にしようかと思っております。
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